機動戦士ガンダムSEEDDESTINYの3主人公機の内の一機。
フリーダムガンダムの後継機として開発されたモビルスーツであり、元々高い機動性を誇る上
デスティニーに搭載されている新推進機関「ヴォワチュール・リュミエール」の発展形スラスターを持ち、
それを発動させた状態では全機体中最高峰の圧倒的機動性を発揮する。
武装面も益々強力になり、全領域で非常に高い戦闘能力を誇る超々高性能機である。
概要
元々はフリーダムガンダムの直系の後継機として量産を前提に開発されていたが、クライン派が設計データを入手し、キラ・ヤマト専用機として再設計を施して現在の姿となった。
搭乗者であるキラ・ヤマトの運用を鑑みて、回避に特化するよう調整されている。
MGの設定では装甲を分割する事で更に人間に近い動きが可能な措置がなされているとされ、
副作用として発生する防御力の低下を、フレーム全てをPS装甲材で製作する事でカバーしている。
この措置が無ければ、これほどの高性能機でもキラ・ヤマトの反応速度に付いていく事は出来なかったとされている。
結果劇中では一発も被弾・苦戦する事無くデスティニー、レジェンドを撃破している。
デザイン上はフリーダムガンダムが強化されたことを視覚的に表すため、流麗なスタイルのフリーダムに比べマッシブで角ばった形状を持たされていたが、劇中では流麗な細身のシルエットで通っている。
武装
MMI-GAU27D 31mm近接防御機関砲
頭部に搭載された近接防御機関砲。劇中未使用。
MA-M21KF 高エネルギービームライフル
フリーダムの「MA-M20 ルプス」を改良したビームライフル。
両手に二挺装備し、ライフルを連結する事で高出力・長射程のビームを発射する事が出来る。
連結状態のビームは、デストロイガンダムの主砲一斉射に耐え切ったデスティニーのビームシールドを吹き飛ばす威力を誇る。
劇中ではフリーダム系列機体特有の赤い粒子を発生させる視覚効果もあったが、特に意味は無く、演出であると思われる。
また、未使用時には両腰にマウントされる。
MGX-2235 カリドゥス複相ビーム砲
腹部に内蔵された大出力ビーム砲。
固定装備の為射角は限られるが、本機の搭載する武装の中でも特に高い威力を有し、また構えずに撃てるため乱戦などでは使い勝手が良い。
また、コックピット直下にこの兵装が搭載されている為、コックピットとの間を遮蔽する超高精度鏡面壁とエネルギー防壁が完備されている。
MMI-M15E クスィフィアス3レール砲
フリーダムのクスィフィアレール砲の発展型。格納方式が小型・単純化されているが、威力は向上している。
なお、ビームライフルを両腰にマウントする際は本装備は後腰へ移動する為、その間使用する事が出来ない。
劇中ではわざわざライフルを一度空中に放り投げ両手を空かせ、デスティニーのアロンダイトをビームシールドで白羽取り、
クスィフィアスを稼動させデスティニーを吹き飛ばした上でデスティニーのビームソードを海に叩き落した。
これはキラ・ヤマトが、カリドゥスを使用していたらデスティニーのパイロットが死亡してしまう事を憂慮しての事であるとされる。
MA-M02G シュペールラケルタビームサーベル
2基のデバイスを連結させた「アンビデクストラス・ハルバード」モードとしても使用可能なビームサーベル。
キラは格闘において二刀流を得意とする為、基本的に連結する事は無い。
MX2200 ビームシールド
両腕部に装備されたビームシールド発生装置。
ビームの出力を調整することで防御面を自在に変化させることができる。
また、レジェンド戦では二枚重ねることで前方全て+αの広範囲をカバーし、ドラグーンのビームを防いでいる。
劇中では大体の攻撃を耐え切っているが、レジェンドのプラットフォームからのドラグーン一斉射には耐え切れず、
ダメージこそ受けていないもののシールド、機体共に吹き飛ばされた。
EQFU-3X スーパードラグーン 機動兵装ウイング
背部に搭載された、スーパードラグーンを搭載した武装プラットフォームとヴォワチュール・リュミエールの複合ユニット。
ヴォワチュール・リュミエールは武装プラットフォームからスーパードラグーンを外す事で使用可能となり、本機の機動性を飛躍的に向上させるが、ドラグーンを使用出来ない地上ではこのシステムは無用の長物となる。
また、その繊細な操作には優れた判断力と熟練が要求されるため、キラ以外が使いこなすことは困難である。
MA-80V スーパードラグーン ビーム突撃砲
機動兵装ウイングの武装プラットフォームに搭載されている八基の遠隔操作兵器。
「使用者の空間認識能力に依存しない第2世代のドラグーン」に、ZGMF-X24S カオスと同等のドラグーンの技術を加えるいった独自の改良が施された「特異な空間認識能力を必要とするシステム。
キラをパイロットと想定した改良が施され、キラでなければ性能を最大限に発揮させることは不可能である。
これは、複数のドラグーンを同時に、かつ実用範囲で稼動させるには、
やはり卓越した空間認識能力=ニュータイプとしての力が必要になるからではないかと思われる。
劇中では、キラ・ヤマトは何度かニュータイプ光を発している。
これは、ガンダム00終盤でリボンズ・アルマークも同様の現象を起こしていた。
また、ビーム砲からビームサーベルを発生させる事も可能であり、格闘兵装としても使用出来る。
余談
設定の変遷
本機は劇中の設定、ガンプラの設定、ガンプラの設定から更に一歩進んだMGの設定で全く違った設定が開示され、どれが正しいのかは今も議論されている(なお、便宜上、本項では最新版の設定であるMG版の設定を掲載している)。
近年ではMG版の設定を大本に、前情報から生き残った物をいくつか採用した物が安定して認知され始めた。
また、大河原氏の設定画がウケが悪かった事もあるのかデザインに関しては近年MG版の物が大体のケースで採用されている。
また、近年カトキハジメ氏のリファインデザインを基にしたパーフェクトグレード版が発売された。
なんだかんだで機体の人気はトップクラスである。
また、この機体が各種メディアで発表された際は、「スーパーフリーダムガンダム」(インフィニットジャスティスは「ナイトジャスティスガンダム」)として取り上げられたが、後に現在の名称に変更される事になった。
ガンダムVS.ガンダムNEXT
本機はアーケードゲーム「機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダムNEXT」においてラスボスとして登場しており、ほぼ原作通りの性能を発揮している(ただしプレイヤー仕様のストライクフリーダムとは別性能)。