仏教の開祖である釈迦(ゴータマ・シッダールタ)は、もとはインドの北部に位置するコーサラ王国の王子であり、何不自由ない暮らしと美しい妻と結ばれ子供にも恵まれた充実した暮らしをしていた。
しかしある時、釈迦は城の東門から出たところで一人の老人に出会い、老人を見た釈迦は「人はやがて老いるのだ」ということを知る。
またある時に、南門から出たところで今度は病人と出会い、以前と同様に釈迦は「人はやがて病むのだ」ということを悟る。
更に今度は西門から出たところ、人の死体を見た釈迦は「人はやがて死ぬのだ」ということを悟ることとなった。
『老い』『病』『死』を知った釈迦は、最後に北門から出たときに、落ち着きを放つ出家した修行者と出会い、何不自由なく過ごしている自分自身に疑問を感じ、遂に決意を固めてそれまでの恵まれた環境や得たものを全て捨て去り、北門から城を出て出家した。