山陽本線・山陽新幹線と接続する厚狭駅から山陰本線長門市駅までを結ぶJR西日本が運営する鉄道路線。山口県を南北に貫く地域輸送路線であり、沿線には秋吉台・秋芳洞への玄関口美祢市や海上アルプスと呼ばれる青海島がある長門市などを控えている。かつては石灰石などの貨物輸送の需要が大きかったため、運賃設定は幹線に指定された。
路線概略
路線営業キロ | 46.0km |
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駅数 | 12 |
複線・電化区間 | 共になし |
閉塞方式 | 特殊自動閉塞式 |
運行概略
旅客列車
各駅停車が1時間から2時間に1本程度運行されている。全列車が全区間を運行し、区間運行は特定日の昼に1本だけ運行される美祢発長門市行きだけ。
かつては線内を運行する急行列車として「あきよし」や「さんべ」が運行され、線内は美祢駅と長門湯本駅に停車していた。いずれも山陰本線益田方面から美祢線・山陽本線を経て九州に至る列車だったが、美祢線を経由する列車・編成は1985年に廃止された。
急行列車の廃止後臨時快速列車が何度か運転されたことがある。
貨物列車
2013年度まで運行。
美祢駅から宇部港駅まで石炭・石灰石運搬の専用貨物列車が昼夜を問わず多数運転されていたが、荷主である宇部興産が自前で道路を開通させ石灰石輸送をトラック輸送に移行させたのに伴い、宇部港駅行の石灰石列車は1998年に廃止。
近年まで運行していたのは重安駅と宇部線宇部岬駅との間で1日1往復太平洋セメント重安鉱業所で生産される塊石灰石をセントラル硝子宇部工場へ輸送するもの(2009年まで)、美祢駅と山陰本線岡見駅の間を山陽本線・山口線経由で結んだ岡見貨物と呼ばれた中国電力三隅発電所で発生するフライアッシュと宇部興産伊佐セメント工場で生産される炭酸カルシウムを相互に輸送する列車で、岡見貨物は2013年まで運行された。
重安発着列車は輸送に使用していたホキ9500の老朽化により2009年に廃止。岡見貨物は2013年7月水害による山口線の不通により、列車は運休。トラックによる代行輸送を実施し同年10月に発生した発電所のトラブルが原因で、そのまま廃止されてしまった。
使用車両
大嶺支線
南大嶺駅から分岐し、大嶺駅までを結んでいた。大嶺炭鉱で生産される石炭の輸送などを目的としていたが沿線の過疎化や炭鉱の閉山などによって輸送需要が減少。1997年に廃止された。大嶺支線内では列車交換が出来なかった