概要
『蒼穹のファフナー』シリーズに登場する機動兵器ファフナー ザルヴァートル・モデル「マークニヒト(Mk-Nicht)」とTVシリーズ第二期『EXODUS』からのパイロットである(正確には劇場版終盤においても一瞬だけ搭乗している)皆城総士の組み合わせに付けられるタグである。
ニヒトはかつてマスター型フェストゥム・イドゥンによって奪取され、竜宮島を急襲して総士に心の接続(クロッシング)を図り、そのまま彼を連れ去った。二度に渡り島に被害を齎したニヒトに対して総士は良い感情を持っておらず、またザルヴァートル・モデル自体を「封印すべき危険な機体」と見做してコアの摘出及び解体投棄の方法を探っていた。
「封印された機体が、いつまで取り憑く」
「クロッシング拒否、みんなに干渉させない。それが今、僕がいる理由だ」
「来てやったぞ…(偉そう)」
「怪物め……」
「必ず葬ります。僕の存在をかけて」
「今…お前の心臓を引き摺り出す!」
「島を滅ぼそうとした虚無の申し子が、無に還ることを拒むとはな!」
「鎮まれ亡霊ども! この怪物を支配する力を…僕に与えろ!」
「どうしたマークニヒト! 虚無の申し子がこの程度か!」
など、総士の罵詈雑言もといニヒトに対する発言にもそれが表れている。
上記のように、EXODUSで皆城総士はニヒトのことを「虚無の申し子」と呼ぶことが多い。
EXODUS後半告知PVにおいて「祝福を果たそう、マークニヒト」という意味深なセリフが確認できるが、このセリフは作中で使われなかった。
戦いの果てに、総士はニヒトが自らの運命であることを、ニヒトは総士と無に還ることをそれぞれ受け入れ、最期の時を迎える。肉体が滅びる間際、総士は「怖いかニヒト。僕もだ……」と死への恐怖をニヒトに吐露した。共に転生したニヒトは総士の記録したメッセージと、銀の卵のようなコクピット・ブロックの中で眠る彼の生まれ変わりという、総士が生きていた証を宿す器となった。