概要
きりん(キリン、麒麟)とは、哺乳綱偶蹄目キリン科に属する植物食動物。アフリカ特産。
現存する陸上脊椎動物の中でもっとも背が高い動物であり、体に比べ際立って長い頸と脚を持つ。
アカシアなどの棘の多い高木の葉を好んで食べる。その際、45cmに及ぶ長い舌で器用に枝葉を巻き取り、同時に大量の涎で棘を包んで無効化する。地域に拠っては野生の西瓜を食べる事もある。
結構獰猛な面もあり、雄同士は「ネッキング」と呼ばれる頸をぶつけあう喧嘩をする。
野生では強烈なキックでライオンを蹴り殺したり、動物園の飼育下では檻に留っていたハトを食い殺した実例もある。
英語圏ではジラフ(giraffe)と呼び、日本でも一時期はこの呼び名がデフォルトだった。「きりん」と言う呼び名はアフリカ一部地域での通称「ギリン」から生じたとも、中国の幻獣「麒麟」に似ているからだとも言われ、定説は無い(因みに幻獣の「麒麟」所縁の地・中国では、キリンの事を「長頸鹿」(チャン・チー・ルゥ)と呼び、幻獣の麒麟と厳格に区別する)。古代ローマでは「カメロパルダリ」(camelopardalis、豹柄のラクダと言う意味)と呼んでいた。
また、あまり知られていないが、日本の法律上家庭でも飼うことができる。十分な檻や安全対策、自治体の許可などを施す必要がある上、餌代がバカにならない。