概要
1989年に旧国鉄→JR北海道の池北線を引き継ぎ、「ふるさと銀河線」として開業した。第三セクター化した理由としては、道内の所謂「長大4線」(営業キロが100 km 以上あった路線 他に標津線、天北線、名寄本線が該当)の中でも比較的多くの通学需要があったことや、金利が高かったため経営基金の運用などで赤字を補てんできるとされたためである。
当初は転換前のダイヤを強襲していたが、JRとの接続が不便だったりと利便性に問題があったため、すぐにダイヤ改正が行われ、増発と快速「銀河号」を新設した。
また、JRとの関係強化を図り、連絡運輸が行われたり、1991年からは帯広駅への乗り入れも開始した。
老朽化していた施設の更新も積極的に行われ、線路の通っている自治体の地方交付金(特に当時行われた「ふるさと創生事業」を利用)を使って地元の代表駅を複合施設化して改装したり、CTCを導入して駅を無人化したりといったことが行われた。
しかし、沿線自治体の少子化、過疎化により徐々に経営は悪化し、基金も底を尽きつつあった。会社は沿線自治体に資金の協力を求めたが、陸別町以外は拒否。その結果廃止が決定し、バス転換された。
こうして、北海道に存在した特定地方交通線はすべて廃止されてしまい、2016年に道南いさりび鉄道が開業するまでは公営以外の(旅客営業を行う)私鉄も消滅した。
なお、その後2008年に陸別駅周辺が「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」として整備され、動態保存施設として活用されている
また、廃止後の駅の一部は道の駅などに再整備されている。