概要
イギリスの首都ロンドンにある、ウェストミンスター宮殿に付属する時計台の最も大きな鐘に対する愛称。転じて時計台そのものの名前にも使われる。
なお、ビッグベンの名前の由来ははっきりしていない。
時計台としてのビッグベン
1843年、中世より続いてきたウェストミンスター宮殿が火災でほぼ全焼するという事件があった。
まもなく同じ場所に再建される事となったが、既に裁判所と議事堂として見なされていた以前の同宮殿には2院を収める満足な議場スペースがなかった為、これを期に設計をゴシック風に改め、全面的に規模を拡張することとなった。この時に付け加えられたのがこの時計塔である。
塔自体は1854年までに完成していたが、時計台としては後れて1859年7月1日から運用が始まり、今日に至っている。
なお、時計台の正式名称は「クロック・タワー」だったが、2012年にエリザベス女王(2世)即位60周年を受け、「エリザベス・タワー」に改称されることになった。
余談
時計の時間を示す刻印にはローマ数字が使われているが、「4」は伝統的な「IIII」でなく「IV」が使われている。