概要
1898年にH・G・ウェルズが書いた小説『宇宙戦争(原題:The War of the Worlds)』に登場するイギリス海軍の架空艦。
英表記は「Thunder Child」。日本語では翻訳時の表記揺れにより、翻訳者ごとに「サンダーチャイルド」「サンダー・チャイルド」「サンダー・チャイルド號」「雷号」「雷の子号」と表記が異なる。Pixivでは本記事タイトルでタグ登録している作品が過半のため、サンダーチャイルド表記とする。
艦種は衝角駆逐艦(水雷衝角艦)で、これは艦首に体当たり攻撃用の衝角と魚雷発射管を融合させた「水雷衝角」を装備した艦のことである。残念と言うべきか、その特異な設計が故、現実で水雷衝角艦が活躍することはなかった。
しかし本作では火星人相手に以下のような大活躍を見せている。
活躍
作中では第17章に登場。
火星人によるイギリス侵略の中、イギリスから避難民を乗せて脱出した難民船団の護衛として登場する。船団の近くに火星人の攻撃兵器「トライポッド」3体が現れた際、これの迎撃にあたった。
サンダーチャイルドはあえて発砲せず突撃することで、敵を困惑させて急接近に成功する。直後にトライポッドからの熱線・毒ガス弾による攻撃を受けつつも、機関と舵が無傷だったためにそのまま突撃し、衝角で1体を粉砕。続いてもう1体に突撃した際、再び熱線を受けて上部構造物が破壊されるが、そのまま突撃を強行、爆散しながら突撃して2体目を撃破するという、ジョンブル魂の権化が如き姿を見せた。
残る1体のトライポッドは撤退を始め、船団の危機を救った。しかし、戦闘中の熱線と爆発で発生した水蒸気により、2体目を撃破した時点でサンダーチャイルドの姿は見えなくなり、戦闘終了時には船団からサンダーチャイルドは見えなくなっていた。沈んだのか、辛くも浮かんでおり船団から離脱したのかは不明。
関連イラスト
有名作品の架空艦ということもあってか擬人化したイラストも散見され、大抵は水雷衝角が強調されている。