概要
外気への放熱・排熱のために装置に取り付けられる部品。放熱板。主にアルミニウムなどの金属製で、板や棒が多数突き出た形状(剣山にたとえられることもある)である。主に熱伝導性のよいアルミで作られるが、用途によっては(熱伝導率は劣るものの)耐熱性や物理的強度に優れる鋼鉄が用いられることもある。
変圧器やインバータなど発熱の大きな電気部品にしばしば用いられ、CPUやパワー半導体などの発熱の大きな半導体素子にも過熱による破損を防ぐために取り付けられる。ヒートシンク単体では間に合わないほど発熱が多い場合は、放熱効率を上げるため冷却ファンを併用する(強制空冷式)。さらなる冷却性能を求める場合は水冷方式とすることもある。
内燃機関にも冷却のため放熱板が取り付けられるが、空冷エンジンではシリンダーと一体化しており冷却フィンと呼ばれる。
ラジエーター(ラジエター)ともいうが、これは主に液冷(水冷)の放熱装置のことを指す。ラジエーターはヒートポンプ(冷蔵庫やエアコンなど)にも用いられる。