概要
いい子の様で実際はどこか冷めていて、思ったことがすぐ口に出てしまう黄前久美子と、一見クールなようで実際は熱い闘志を秘めている高坂麗奈。
2人は互いの持つ魅力に惹かれ、いつしかかけがえのない存在として認め合うようになる。
久美子にとって麗奈はライバルであり、憧れであり、「誰とも違う」孤高の存在であり、
対する麗奈は久美子の言葉の節々から「やっぱり久美子は性格悪い」と捉えながらも、その素直な性格に「他の人とは違う」物を見出していた。
なお、時に危なささえ感じられるほどの2人の距離感の近さから、「恋人同士の様な関係性なのではないか」と思わせるような場面も幾つか登場するが、久美子には幼馴染の塚本秀一が、麗奈には想い人の滝昇がおり、2人の関係は一概に「百合」と決めつける事のできない相関図のもとにある。
「友情」よりも深く、それでいて「百合」のような同性愛の関係でもない、しかしかけがえのない存在として互いに強く惹かれあう関係を、TVアニメ版公式サイトのキャラクター相関図では「引力」という言葉で表している。
そのほか、類似するタグに「れいくみ」があるが、あちらは主に麗奈が積極的に攻めに回っている状況に付けられる傾向がある。
中学にて
2人は中学校が同じで、共に吹奏楽部に所属していた。
吹奏楽コンクールの京都大会にて、ダメ金となり涙を流し悔しがる高坂麗奈に、黄前久美子が
「本気で全国行けると思ってたの?」
と尋ねたことから、気まずい関係となってしまった。
北宇治高校にて
北宇治高校に進学した久美子は、クラスメイトの加藤葉月と川島緑輝と共に吹奏楽部の見学に行った際、麗奈も北宇治高校に入学したことを知る。
吹奏楽部に入部した久美子と麗奈であったが、中学のコンクールでの出来事のことで、久美子は麗奈とうまく話せずにいた。
しかし、葉月と緑輝の協力や互いが持つ魅力の発見などにより、次第に開いていた距離感は縮まっていく。
そして、TVアニメ版8話にてひょんなことからお祭りの日に2人で大吉山に登ることになり、その道中や山腹の展望台で語り合い、その果てに麗奈は久美子に「愛の告白」をする。
その前までは互いに名字に「さん」付けで呼び合っていたが、この出来事を境に名前で呼び合うようになった。
夏の吹奏楽コンクールに向けたオーディションで、麗奈は自由曲のソロパートの座を勝ち取るが、それによって吉川優子をはじめとする部員たちと対立する形となる。
その身にかかる重圧により麗奈は次第に揺らぎを見せるが、そんな彼女を支えようとする久美子の強い気持ち、そして彼女からの「愛の告白」によってかねてからの強い意志を取り戻し、無事にソロパートの座を手にすることになる。