戦略偵察機『オーロラ』
1989年8月、英国防空監視隊(ROC)のメンバーの1人、クリス・ギブソンは、奇妙な光景を目撃した。彼の話によると、上空をKC-135と、KC-135に給油される『二等辺三角形をした全翼機のような航空機』、それを護衛すると見られる2機のF-111を目撃した。
この編隊が見えなくなるまでの数分間、彼は彼の友人とともにこの光景を観察した。彼は、それはF-117やミラージュ2000などではなかったと語っている。二等辺三角形の航空機は、ドーナッツ状の特徴的な飛行機雲を放出していたと語っている。編隊は巨大なソニックブーム(航空機が音速を超えるときに発生する騒音)を出していたから、見つけるのは容易だった。同様の光景は、アメリカ、ノルウェー、オランダなどでも目撃されている。
この謎のソニックブームは、1990年6月から1991年下旬にかけて、カリフォルニア州南部で連続的に発生、アメリカ地質調査所センサーの220カ所のセンサーのうち、少なくとも25カ所のセンサーがこのソニックブームによる振動を探知している事が確認された。地質学者によれば、その震動の大きさは、6~10kmの高度をマッハ6程度の速度で飛行するレベルであったと見積もっている。
このソニックブームなどと同時に目撃されていた奇妙な航空機は、米軍が開発している極超音速級の戦略偵察機、『SR-91 オーロラ』と言われている。
以下は推測されるスペック
乗員 | 2名(パイロット1名、偵察システム操作員1名) | |
---|---|---|
全長 | 35m | |
全幅 | 20m | |
全高 | 6m | |
翼面積 | 300 m² | |
空虚重量 | 29,480 kg | |
最大離陸重量 | 71,215 kg | |
推力装置 | 低速飛行時 | 4× アフターバーナー ターボファンエンジン |
高速飛行時 | 4× ラムジェット、スクラムジェットエンジンもしくはパルスデトネーションエンジン(各エンジンが267kN) | |
最大速度 | マッハ5-10 | |
航続距離 | 15,000km (8,000nm) |
この機体は、現在でも極秘裏に開発が続いているとされている。
しかし一説によると、この機体の推力装置はジェットエンジンなどではなく、「プラズマ発生装置」であると言われている。
それはプラズマの内部空間では「慣性系」が完全に保たれるという「ハチソン効果」による現象を利用し、機体全体をプラズマで覆うことで、プラズマが移動しようとする方向に機体が移動する性質で飛行するというのだ。
そして、この技術をもとに開発された最新鋭軍用機が「TR-3B アストラ」だという。
TR-3B アストラ
(イラストの背景に描かれている三角形の物体がアストラ)
アストラは三角形の機体で、エンジンはプラズマ推進式で4機そなえ、超伝導コイル内で発生させた強力な磁力線により空気中の原子をイオン化し加速放出時の推力で飛行する。 エンジン排気口から放出される電離したプラズマ原子起源によるプラズマ光により排気口が夜間輝いて見える。 超伝導コイルの消費する大量の電力は超小型原子力エンジンを熱源とする超小型蒸気タービン発電機で得る。 又、この発電機回転動力でヘリウムガスを液体化し電磁コイルは超伝導状態を得る。 速度はマッハ10を超えると推測される。
又、前述のハチソン効果によってプラズマに覆われた機体及び機体内部には一切慣性力が働かない。 このため有人機であるにもかかわらず常識外れの機動が可能だという。
原子力エンジンを搭載しているため燃料は主に核であり、大気圏の突入や高高度からのEMP攻撃が可能らしい。
既に実戦投入されているという話もあるが、何しろ現代の航空機をはるかに凌駕する性能を誇るため当然ながら軍事機密であり、ここに書かれている情報も含め正確性、信憑性は定かではない。
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