概要
アメリカ合衆国大統領が専用のパワードスーツに乗り込み、クーデターを起こし全米を掌握した副大統領と彼が率いるクーデター軍との戦いを描いたフロムソフトウェア製作のアクションゲーム。ジャンルは「破壊戦闘アクション」。
同じくフロム製作のニンジャブレイドとは世界観を共有している。
アーマード・コアシリーズなど、基本的に主人公=プレイヤーというスタンスを取る事の多い同社制ゲームに於いて、個性豊かなキャラクター達が言いたい放題やりたい放題の限りを尽くす事で知られる。
大統領だからという理由で町を破壊したりコンビニ感覚で宇宙に行くフランクさに加え、王道かつ明快なB級映画的ストーリーと難易度の間口の広さが特徴。
諸般の事情でゲームは日本国内のみのリリースとなったが、外国での評価は高く「海外サイトが選ぶ【ゲームの政治家トップ10】」では本作の主人公マイケル・ウィルソンが堂々の一位に輝いている。
その癖が強くも爽快感の強い作風は評価が高く、続編やリメイクを望む声も少なくは無い。
主な登場人物
マイケル・ウィルソン(マイケル・ウィルソン・Jr.)
第47代アメリカ合衆国大統領。
元アメリカ陸軍少佐。テロで家族を失った暗い過去を持ち、それに対する怒りからテロに決して屈する事のない熱いハートを持つ。
軍事代に世界各地の紛争に参加し、メダルオブオナーを受賞。更に30代の若さで大統領に選出されるなど、優秀な人物として知られ、「なぜなら私はアメリカ合衆国大統領だからだ!」の一言で水没以外の全ての事象を解決できる大統力と大統領魂の持ち主。
ただし、猪突猛進な性格で知られ、時として無茶な選択や行動を取る所が玉に瑕。
旧友であるリチャードがクーデターを起こし、全米を掌握した際には専用のパワードスーツ「メタルウルフ」を着込み補佐官ジョディと共にホワイトハウスを脱出。米国奪還の為の戦いに身を投じる。
彼の父親も元大統領であり、国際災害対応機関GUIDEの設立に携わるなどの活躍からホワイトハウスの前には巨大な銅像が建てられている。
ジョディ・クロフォード
大統領補佐官。
ペンシルバニア大学政治学部を首席で卒業した輝かしいまでのエリートだが、頭に「F」と付く四文字言葉を音声規制無しに言ってのけるなど、歯に衣着せぬ過激な発言で知られる。
補佐官としてマイケルと共にホワイトハウスを脱出、以降は作戦オペレーターとして彼をサポートする。
なお、ブリーフィング時に決定される作戦名は彼女によるもの。
リチャード・ホーク
大統領に反旗を翻した副大統領にして自称ラストアメリカンヒーロー。
マイケルとは大学、軍と轡を並べる旧友だが、確実に実績を重ね大統領にまで上り詰めたマイケルに対して強い劣等感を抱いている。
独特のイントネーションによる高笑いや、異様なまでのテンションの高さが特徴。
使えない人間は切り捨てる実力主義、選民思想主義の持ち主であり、軍時代はマイケル以上の働きを見せたが、メダルオブオナーの受賞を逃している。
自国民を巨大兵器のモルモット代わりにしたり、毒ガスによる虐殺、人身売買も厭わない。
専用のパワードスーツ「MA リチャードモデル」を着込み、メタルウルフことマイケルと対峙する。
ピーター・マクドナルド
DNN所属のニュースキャスター。
リチャード率いるクーデーター政府の「政府政策推進部」に則り、メタルウルフを反逆者と非難している。
報道ヘリに乗ってマイケルを追跡し、偏向報道を撒き散らす為、マイケルやジョディからは煙たがられている。彼の乗るヘリは戦場で撃墜出来るが、当人は脱出してすぐに別のヘリに乗り換えた上で報道に復帰する。
しかし、リチャード一派に対する非が認められると、「かねてから主張していた通り」と手のひらを返してマイケル側に有利な報道をするようになる。
また、それ以降は日記で大統領に対する反省の弁を書き綴っている。
ジョン・スミス
反副大統領レジスタンスのリーダー。かつては伝説的な傭兵として名を挙げた、通称「ナイスミドル」。
大統領専用特殊機動重装甲「メタルウルフ」
プレジデントフォースが最新鋭の特殊機動重装甲を改造した大統領専用パワードスーツ。
背中に各種武装を格納可能なコンテナユニットを二基装備し、片手用の武器で最大8種・両手武器を最大4種搭載可能。
地上一万フィートからの降下やスペースシャトルにしがみついての重力圏突破や宇宙空間での運用、更には自身を凌駕する質量を持った超大型戦車を投げ飛ばすなど、マイケルのテンションによっては無茶を通り越した運用が可能だが、水中での活動は出来ないという唯一の弱点を持つ。
ハンドガン、マシンガンといった軽火器からグレネードやレールガンといった重火器まで幅広い火器の運用に対応可能。中にはビームライフルやムーンライトソードといったSFの域にまで達した物や、最早コメディとしか思えない武装まで存在する。