概要
ルネッサンス期に活躍したドイツ人の傭兵。神聖ローマ帝国皇帝マクシミリアン1世により創設された。
前身は15世紀にブルゴーニュ公の代官が南ドイツから集めたスイス風の長槍歩兵部隊と言われ、スイス傭兵を手本にしていたが、同時にスイス傭兵とは激しいライバル関係にもあった。主な武器は槍と矛。両手剣などの様々な剣も用いて戦い、火縄銃や大砲も用いた。
身にまとう洋服はけばけばしい色彩で、上着にスリットを入れて下着の色を出し、上下左右と模様や色の違ったスタイルが多く、もちろんこのままの服装で戦闘を行った。
この格好はマクシミリアン1世による「いつ死ぬかわからぬ危険な立場の彼らの、せめてもの楽しみとして、好きな格好をして良いではないか」という言葉で認められたものであったが、周りからはこの仰々しいスタイルはたいへん受けが悪かったという。