ギャグ漫画
ぎゃぐまんが
概要
その名の通り、ギャグ要素を取り入れた漫画。キャラクターの言動や表現で読者を愉快にさせる漫画のこと。
初期の漫画は大体がギャグ(笑い)漫画であり、漫画=ギャグ漫画であった。
手塚治虫が漫画に悲劇性・ストーリー性を持ち込んでから、漫画というジャンルに多様性が生まれ、結果としてギャグ漫画は「マンガの一ジャンル」となる。
しかし、初期の漫画には落語のようなオチや、愉快な言葉、絵遊び等で笑いを取る方式が多かった。
そこに、ギャグの神様赤塚不二夫が、キャラクターを面白可笑しく動かし読者を笑わせるという現在広く知られたギャグ漫画の方式を確立させた。
赤塚作品ではキャラクターが現実には不可能なことを平然と行い、いわゆる漫画的表現を効果的に使うことが非常に多くなった。
この潮流を更に過激に、突き詰めたのが永井豪であり、下ネタの多用、エログロ要素を笑いと化し、もとより漫画は何でもありの表現ではあったが、特にギャグ漫画に於いてはあらゆる要素が肯定され始める。(説明なしに死んだキャラが生き返る、前回の話が無かった事になる、バナナチンコ等々)
また、表現以外にもギャグ漫画において許されるものにサザエさん時空がある。
(ストーリー漫画でこれを行うと作中時間と現実の経過時間があまりにも乖離している場合、大抵ツッコミどころになるが、ギャグ漫画に於いては突っ込むのは野暮となる)
1つのバトルに何ヶ月もかかっているような漫画であっても、笑いを狙っていない場合はギャグ漫画じゃない。
ギャグ漫画の特徴
まぁ、ぶっちゃけ、なんでもアリなのがギャグ漫画の良さではある。
学校や日常が舞台
4コマ作品もコマ割り作品もある。
最近は主に萌えキャラ(萌え絵の中高生など)が主人公の漫画が多い。
(それ故、公式や二次創作では百合ネタ、BLネタに発展しやすいのも特徴)。
連載の都合上、サザエさん時空である作品が多い。
しかし一部の漫画は、コミックの途中の巻までサザエさん方式で、4月の区切りの良い時にキャラクターを進級させる種類もある。(ex.「らき☆すた」)
日常系も参照。
日常系から始まったはずなのに、全然非日常的になってしまった作品(ex.「となりの関くん」)や
そもそもの日常の前提がおかしい作品(ex.「超能力者斉木楠雄のΨ難」)もある。
有名作品を題材としたパロディ作品
- 商業作品では「北斗の拳イチゴ味」や「機動戦士ガンダムさん」がこれに該当する。
命や環境といった重い題材を取り上げた作品に多い。
作品の舞台裏を描いたり、感動の名シーンを台無しにしたり、パロディの手法は多岐にわたる。
パロディに際して、原作とは異なる形式をとる作品も多い。(原作はコマ割り、パロディは4コマ形式など)
ネタとしてパロディを用いるのは、ちょっと意味合いが異なる。