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インフルエンザ脳症の編集履歴

2016-11-27 18:59:24 バージョン

インフルエンザ脳症

いんふるえんざのうしょう

小さな子供に多いインフルエンザの重篤な合併症。

概要

乳幼児に多い、インフルエンザの重大な合併症。

インフルエンザの感染に伴い急激に発症し、神経細胞などに障害をもたらし、時には全身の諸臓器も障害を受ける(多臓器不全)。

ウイルス感染によって産生されたサイトカインなどによって、脳障害や多臓器不全が起きると考えられている。なお、インフルエンザの感染は引き金にはなるものの、脳の中でウイルスは増えるわけではないため、脳炎ではない。


症状

インフルエンザの発熱に伴い、数時間から1日以内に、痙攣けいれん)、意味不明な言動意識障害などの症状が現れる。

進行すると脳神経だけでなく、肝臓腎臓など、体内のあらゆる臓器に障害をもたらす多臓器不全)。

ひどい場合は死亡することもある。また、治っても後遺症が残ることがある。


意味不明な言動

異常な興奮状態、幻覚幻聴がみられることがある。

以下のような症状が現れたら、すぐに病院へ連れていくこと。

  • 両親がわからない。いない人がいるという。(人を正しく認識できない
  • 自分の手を噛むなど、食べ物と食べ物でないものとを区別できない
  • アニメキャラクターライオンなど、幻覚が見える
  • 意味不明な言葉を発する。ろれつがまわらない。
  • おびえ、恐怖、恐怖感の訴え
  • 表情 : 急に怒り出す、泣き出す、大声で歌い出す

意識障害

起きているのか、寝ているのかわからないような状態である。

以下の症状がみられるなら、大至急、病院へ。

  • 呼びかけに応じない呼んでも返事をしない
  • 視線が合わない
  • 1+1などの簡単な質問に答えられない

多臓器不全

進行すると脳だけでなくあらゆる臓器がやられるので、様々な症状が現れる。


治療、予後

脳症と診断されたらすぐに入院し、点滴などで全身状態を改善していく治療を行う(対症療法)。

残念ながら根本的な治療法がないため、致死率は10%、後遺症が残る可能性は25%と非常に高い。


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