概要
現在存在するのは二代目であり初代は1909年に設立。その後1949年に台東区の蔵前に仮設移転、1985年に再び墨田区に現在の国技館が完成する。このため国技館としての歴史は古いが、建物自体の歴史は意外と浅い。
相撲の試合を行う施設で知られるが、ボクシングなどの格闘技やライブ会場で使われる事も多い。キャパシティは11,000人ほど。
競技場の地下深くには巨大な焼き鳥工場がある事で知られている。これは、相撲において鶏は縁起のいい動物と見られているためで、施設で焼き鳥も販売しているためである。
1997年には梶原一騎没後10年追悼を記念して歴代タイガーマスクの試合が行われた事もある。
住所は?
両国国技館の住所は東京都墨田区横網(よこあみ)であり、横綱とはしばし間違えられる事でも有名。地名の由来は元々この場所が隅田川沿いで、網を張る漁師がたくさん訪れる地だったから。相撲の聖地である事や部首が糸偏である事だけでなくつくりも五角目までは全く同じため実にややこしい。
実は現両国国技館が完成間近の頃、実際に区が横網の住所を横綱に変えようと打診しようとした事もあった。
なお墨田区に両国という地名は実在し、横網からJR線を跨いだ場所に位置する。なぜ両国国技館が両国ではない所にあるのかは初代国技館が両国の回向院にあったためであり、その名残である。
しかし、両国=両国国技館のイメージがあまりに強くなってしまったためか両国駅(JR・都営大江戸線共に)の住所も国技館からすぐ近くの横網となっている。