アニメ蒼穹のファフナーに登場するキャラクター皆城織姫と立上芹のカップリングである。
織姫のほうが14歳年下だが、彼女は生まれてから約5年後に成長した姿で目覚めたため、実年齢ほど外見年齢に差はない。
作中でのかかわり
芹はアニメ1期(無印)で竜宮島のコアにして島の女神と言える存在である皆城乙姫と友達になり、花のように短い命の最期を見届けた。そして劇場版では彼女の生まれ変わりである2代目コアの負担を軽減するために、命の危険を承知でコアの機能の代替者となるなど、島のコアと深い関係を持っていた。戦闘時も「乙姫(つばき)ちゃんの島を」と叫ぶなど、その様子は一部のファンから「ツバキチ」と称されるほどであった。
2期EXODUSにおいて18歳の芹は、巫女や堂馬広登の手伝いをする傍ら、島のコアを守るために特殊医療を学び研究に励んでいた。目覚めたコアは、乙姫と同じ姿でありながら彼女とは異なり芹を呼び捨てにする上に厳しい物言いが多く、芹や周囲を困惑させていた。だが、一方で芹に(目覚めた直後で上手く歩けないために)抱っこしてと命令し、彼女の首に腕を絡めると「やっと会えた」と優しい声でそっと芹につぶやいたり、名付け親に芹を指名して「(七夕に目覚めたから織姫だなんて)単純な人」と言いながらも満更でもない様子だったりと、いわゆるツンデレであった。
織姫が立上家の居候となってご飯もお風呂もベッドも芹と共にしていた日々も束の間、芹が新同化現象に悩まされ、日常生活を満足に送れなくなった際には、「島を生き残らせるためよ」などと言いながら、同化を抑えるためにあーんしたり外出中にずっと手を繋いだままだったりと、織姫の優しさが見られた。
EXODUS最終話において
最終話において、織姫は島民に竜宮島からの脱出を指示し、島に命を返すことを決意。プランデルタが発令された瞬間、芹は「織姫ちゃん?!」と叫び、指揮をしていた近藤剣司の制止も聞かずに、未来を知る織姫の以前の言いつけにも背いて、輸送機で移動する距離にあった竜宮島まで走って行った。そして単身織姫を傷つけたアルタイルに攻撃したものの、反撃されて瀕死に陥る。何をしているのと織姫に問いただされた芹は、「織姫ちゃんいつも一人で泣いてた」「私が織姫ちゃんを守るよ」と答え、「やだよ、芹ちゃんは生きてよ」と今まで決して涙を見せないようにしていた織姫を号泣させた。視聴者も号泣した。
芹は島で次のコアやアルタイルと共に眠る存在となり、海中に没した竜宮島で目覚めの時を待っている。
芹は何よりも、「一人の女の子」を守ることを選んだのである。