AMX40とは―
1.イシー・レ・ムリノー(AMX)工廠で1940年3月に計画された騎兵戦車。
2.GIAT社が1980年代に開発した輸出用主力戦車。 採用国がなく量産されなかった。
本項では1のAMX 40について解説する。
史実
1940年3月にソミュアS35の後継として開発されていた。
前面60mm、側面30~50mm、背面40mmの装甲を持つ車体は近代的な丸みを帯びた形状をしており、その上に載る近代的……というより、非常に独創的な卵型砲塔と相まってトップ画像の通り非常に特徴的なシルエットとなっている。(加えてその後ろに対空機銃を生やす計画だった) エンジン出力はS35から若干低下するが、大幅に改善された新型の駆動装置(BT戦車に似ている)を採用することで(理論上は)補えるとされた。
しかし設計開始からほどなくして電撃戦によりフランスが降伏したため、設計図のみで実車は一両も制作されず計画は消滅した。
ゲームにおいて
某戦車ゲーことWorld_of_TanksでTier4軽戦車として実装。 特徴的なシルエットから『アヒル』と呼ばれ、TOGIIと並びWoT界のマスコット的扱いをされている。 公式のネット広告でも「お父さん戦車」と言われていた。(どの辺がお父さんなのかはさておき)
プレイヤー同士で話題になると「Quack!」と言うのがお約束。
性能としては機動力・砲性能・偵察能力などを投げ捨てて分厚い装甲を得た軽戦車といった具合。 特に機動力はスペック上50km/h出るはずが、エンジン馬力が全く足りず20km前後しか出ない。 坂道ではさらに落ちる。
また装甲が分厚いといっても一部同格中戦車や駆逐戦車は余裕で貫通できるので不用意に突出するのは厳禁である。 足の遅さから逃げられずあっという間にガレージ送りにされてしまうだろう。
一言でまとめれば「攻撃力が低い小柄な重戦車」である。 軽戦車とは何だったのか。