無用の長物
TOG2重戦車(TOG2 heavy tank)は、第二次世界大戦期に試作されたイギリスの重戦車。
第一次世界大戦期に戦車開発を主導した専門家達が再び構想を練り上げて作り上げた戦車で、イギリス的ユーモアによるものか、開発チームは『The Old Gang』(ジ・オールド・ギャング:古いろくでなしの意)とあだ名され、彼らの設計・開発した戦車は頭文字を取ってTOGと命名された。
TOG2は、第一次世界大戦の膠着の主因となった塹壕と、砲撃でクレーターの泥沼と化したかつての北フランスのような戦場を想定して開発された。
...結果、その全長はフランスのシャール2Cに次いで戦車史上2番目に最長の10.13mに到達。
しかも、この戦車には車体側面にドアがついているが、なんとここには副砲塔の搭載を想定していたという。
この怪物戦車は、実戦において北フランスの幾重にもなる塹壕線を突破。
敵の攻撃をことごとく跳ね返しながら突き進み続ける...というようなことはなく、そもそも量産すらされなかった。
それもそのはず、第二次世界大戦の陸戦は先の大戦のような塹壕戦ではなく、機動力重視の戦車による電撃戦のような迅速な戦いが主体となっていた。
また、戦車を狙うのは貧弱な機関銃弾ではなく、TOG2の重装甲も容易く撃ち抜く対戦車砲弾。
足は遅く、車体も大きいTOG2は、最早ただの的も同然だった。
ただ、主武装の17ポンド砲はかなり優秀な武装だったので、敵戦車との交戦だけならなんとかなった可能性はある。
現在は、試作車がイギリスのボービントン戦車博物館に展示されている。
登場作品
イギリス課金重戦車として実装。
同格重戦車と比べて圧倒的な耐久値と良好な火力、そして何より長大な車体と足の遅さである意味人気を博しており、戦場でTOGが出現するとチャットが、「TOOOOOOOOOOOOOG!」「LOOOOOOOOOOOONG!」の叫び声で埋まるときがあるほど。
イベントでイギリス重戦車として実装。
機動力が史実通りに貧弱なことに加え、装甲が同格戦車相手に微妙なことから運用難度は高いが、火力だけはあるため敵戦車を撃破することは難しくない。