概要
全長 | 10.13m |
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全幅 | 3.12m |
全高 | 3.05m |
重量 | 81.3t |
速度 | 13km/h |
行動距離 | 80km |
主砲 | オードナンス QF 17ポンド砲 |
エンジン | パクスマン ディーゼルエンジン(電気駆動)600馬力 |
乗員 | 6名(車長・砲手・装填手2名・操縦手・副操縦手) |
第一次世界大戦で戦車開発を主導した専門家達が再び構想を練り上げて作り上げた重戦車。
イギリス的ユーモアの発露から開発チームは「The Old Gang(ジ・オールド・ギャング…古いろくでなし)」とあだ名をつけられた。そして、彼らの設計した車両はその頭文字を取ってTOGと命名された。 この車両は、第一次世界大戦の間に生じた、泥と塹壕とクレーターの泥沼と化した北フランスのような戦場に備えていた。
...その結果、全長が10.13mもの長さになってしまった。 これはのちにドイツで開発される超重戦車マウス(10.09m)よりも長いのである。
しかもこの車両、車体側面にドアがついているが、なんとここには当初副砲塔をつける予定であったという。
一次大戦のMk.I戦車をも上回る車体で塹壕を乗り越え、クレーターの泥沼を突き進み、敵の攻撃をことごとく跳ね返しながら突き進む...ことはなかった。
本車は1940年にフォスターズ・オブ・リンカーン社に発注され、1943年2月には試作車による試験が成功したものの、量産化されることはなかったのだ。
それもそのはず、第二次世界大戦の戦場というのは既に高速戦車による電撃戦に移行していたのである。 飛んでくるのは機関銃弾ではなくTOGⅡでも容易く撃ち抜く対戦車砲弾。 おまけに足が遅い&車体が超重戦車並みに大きいので的も同然なのは明らかだった。
一応、搭載している17ポンド砲自体はかなり優秀な砲なので、敵戦車を撃破すること自体は可能だったと思われる。
展示
現在はボービントン戦車博物館に展示されている。
サブカルチャーでの出演
World_of_Tanksにおいてイギリス課金重戦車として実装。
同格重戦車と比べても圧倒的な耐久値と良好な火力、そして何より長大な車体と足の遅さである意味人気を博しており、戦場でTOGが出現するとチャットが、
「TOOOOOOOOOOOOOG!」
「LOOOOOOOOOOOONG!」
の叫び声で埋まるときがあるほど。
残念ながら2015年5月4日をもってプレミアムショップから取り下げられ、ゲーム内販売についてもVer9.7アップデートに伴って終了したため、現在は入手できず目撃する機会も減ってしまった。