伝承によると、彼は聖母マリアと面識があり、彼女の絵を描いたはじめての人物とされる。
東方正教会の伝承によるなら、このときマリアは幼子イエスを抱いていたという。ルカは最初のイコン絵師とされる。イコンの起源としてはもう一つ、アブガル王に示された「自印聖像」の伝承があるが、こちらは成人したイエスの顔が写されたものであるため、時系列的にはルカによる聖母子像が史上初のイコンということになる。
カトリックにおいては最初のマリア像を作成した人物と言う伝承がある。スペインに伝わる「グアダルーペの聖母」像は、ルカが作成した実物だと伝わっている。この像のデザインも幼子イエスを抱いた姿である。