化け草履
ばけぞうり
化け草履とは、日本の妖怪の一種で、草履の妖怪である。
概要
室町時代からこの妖怪は存在しており、「百鬼夜行絵巻」にその姿は書かれている。
その姿は、藁の手足を持つ草履の妖怪が、藁の甲冑を身にまとい、トカゲ状の馬にまたがったというもの。
水木しげるの化け草履
水木しげるの描く化け草履は、大きな草履に手足が生え、鼻緒の付近に目玉が一つと、その下に口がある付喪神というもの(メイン画像参考)。
九十九年使われた草履に魂が宿り、百年目に妖怪と化したとされる。ゲゲゲの鬼太郎にも登場しており、アニメの第3期と第5期は草履に近いサイズだが、第4期はねずみ男より大きいサイズとなっている。
第5期では履き物を粗末に扱う人間達に復讐するべく、ねずみ男と白山坊が主催する妖怪の見世物展に入り込む。
ぬりかべよりも大きなサイズに巨大化し、さらに目から放つ怪光線を浴びた履き物を操る妖術も使い、鬼太郎のリモコン下駄が敵として襲いかかってくるという衝撃の展開も見られた。
最終的に髪の毛針で作り出した槍によって鼻緒を切り取られてリモコン下駄は無力化され、さらに化け草履も撃退されそうになったが、自らの意思で彼を庇ったリモコン下駄の説得(通訳は目玉おやじ)によって「やっぱり誰にも履いてもらえないと寂しい」と大泣きし、和解した。