「軸受は固すぎる、ネジ穴はばらばら、鋳込み痕のスジも出ている。廃棄して、最初からやり直しなさい。」――ドビン・バーン(『断片化 』フレーバー・テキストより引用)
概要
ラヴニカに拠点を構えた ギデオン率いるゲートウォッチの面々へ依頼にやってきた同ゲームオリジナル種族ヴィダルケンの男性。
カラデジュ次元の領事府に所属するプレインズウォーカーで、近日に開催される発明博覧会の警備依頼のために訪れる。
当初、次元の外から来た存在がその次元の者たちに干渉するのを防ぐために結成された組織であり、次元内での争いに力を貸さないというギデオンの意向により依頼は断る方針だったのだが、同じくカラデジュ出身の チャンドラが自身同様に領事府の弾圧で苦しめられる人間がいるのを感じ リリアナを伴い単独でプレインズウォークした事・領事府と敵対する革命派のリーダーが彼女の生き別れの母親だった事・そして決定的になったのは テゼレットが領事府内で地位を固め暗躍していた事が決定的となり彼らと敵対する事となる。
青い肌に赤紫色の眼を持ち、痩身で背は高く、真鍮の線条細工に覆われたカラデシュ流の衣服に身を包む。
完全なものなどなく、完全になれるものも存在しないという哲学を持ち、生ある者の本質はそう簡単に変えられるものではなく、人はたとえ記憶をすべて失ったとしても同じ過ちを繰り返すだろうという、ともすれば決定論的とさえ言える人間観が影響したのか、良くも悪くも『法の下に平等』を貫く厳格で真面目な性格。
領事府での地位は主席検査官、魔法で強化された先天的才能により、ドビンはあらゆる機構や機械の構造的欠陥をはっきりと目で見ることが可能。ごく短時間の精査だけで完璧な分析を提供する――例えばある機械の弱点を指摘し、短所を浮き彫りにし、それがいつ、どのように故障するかを驚くべき精度で予測する。
その技能は戦乱でも活用され、敵のウィークポイントを見破り作戦の要を的確に潰す巧みな動きで革命派およびゲートウォッチの面々を苦しめる。
最終的に革命が成立し彼が所属していた組織は打倒される。
ドビンはカラデシュからプレインズウォークして立ち去った為、その後の足取りは不明。(ある意味)再登場が待たれている一人である
カード性能
ドビン・バーン
マナコスト | (2)(白)(青) | |
---|---|---|
カードタイプ | プレインズウォーカー — ドビン | |
初期忠誠度 | 3 | |
能力 | [+1]:クリーチャー最大1体を対象とする。あなたの次のターンまで、それは-3/-0の修整を受けるとともにそれの起動型能力は起動できない。 | |
[-1]:あなたは2点のライフを得て、カードを1枚引く。 | ||
[-7]:あなたは「対戦相手は、自分のアンタップ・ステップ中に、パーマネントを最大2つしかアンタップできない。」を持つ紋章を得る。 |
初登場はエキスパンション:カラデジュより。
能力は相手のクリーチャーの動きを阻害・ドロー&ライフ回復・奥義は相手にマトモなプレーをさせなくする紋章の入手。+能力で時間を稼ぎ-能力でアドバンテージを稼いでフィニッシャーに繋げるコントロールデッキ向け性能。数で攻めてくる相手には白お得意の全体除去を絡めて対処しよう。
しかし登場当時のスタンダート環境はむしろ逆風。
これが登場したエキスパンションにはアーティファクトの新カテゴリ:機体は通常時はアーティファクトカードだが条件を満たすとクリーチャー化するという代物。その動きのせいで対クリーチャー用の呪文や能力はインスタントタイミングで使える(要は相手のターンに使用可能)でなくては仕留められないのである。ドビンも白の全体除去呪文の大半も効果が薄い。
背景ストーリーでは自分の所属組織が打倒され居場所も失うが、
ゲーム面でも徐々に居場所を追いやられてしまうのであった。
ドビンさんの明日はどっちだ!?