概要
宇宙戦艦ヤマトに登場した二重銀河という巨大銀河団を支配領域に持つ星間国家。暗黒星団帝国というのは通称であり、国家としての正式名称は「デザリアム帝国」で、指導者は聖総統スカルダート(グレートエンペラー)。
今のところ地球の制圧に成功した唯一の星間国家である(地球は白色彗星帝国との戦いで戦力が疲弊しきった状態ではあったが)
最大の特徴は、頭部以外の身体をサイボーグ化している事である。彼等は科学が発達し過ぎた結果、延命措置が進歩する一方で新生児が生まれなくなってしまい、種族としては滅亡寸前になっていたので、地球に来た目的は新鮮な肉体を得る事であった(序盤に登場する無人艦隊は「発達し過ぎた科学」の伏線である)。
殆どの男性が色白のスキンヘッドで、上半身裸?の様な格好である。一部頭髪がある者や厚着をしている者も居るが、これはファッションなのか元からなのかは不明。
デザリアム帝国で使用しているエネルギーは、波動エネルギー(より詳しく言えばタキオン粒子)と反応すると大爆発する性質がある。その為に波動エンジン搭載艦であるヤマトを執拗に狙った(この時期の地球防衛軍は全て波動エンジン搭載艦なのだが何故かヤマトにしか注意が行ってない)
映画「ヤマトよ永遠に」は尺の都合で描かれなかった設定が多いのだが、PlayStation2ゲーム「暗黒星団帝国三部作」により、より多くの設定が追加された。
主な登場兵器
艦艇や要塞はどちらかと言うと防御力に特化しており、巨大戦艦や空母にはヤマトの主砲にも耐える程のバリアが装備され、自動惑星ゴルバ等はデスラー砲(波動砲)の直撃にも耐え得る。
- 重核子爆弾
爆発すると特定の生物の脳だけを破壊するエネルギーをまき散らすというヤマトシリーズでも悪辣な兵器。宇宙船としても機能しており、周囲に展開したバリアでミサイルを弾くことが出来る。更に爆弾本体とデザリアム星にある起爆装置両方を解体しなくては止まらないという鬼畜使用である。
また爆発しなくても内部から指向性のエネルギーを放射することが可能で、確認されているだけでも進路上に在った冥王星基地、海王星トリトン基地、天王星チタニア基地、土星タイタン基地、木星ガニメデ基地、火星基地、といった地球の重要拠点の基地要員及び迎撃に出た艦隊の乗組員たちは、何の抵抗もできずに皆殺しにされている。
劇中でさっさと爆破しなかった理由は、地球人を一箇所に集めてから爆破しないと、肉体を全部回収する前に死んでしまうからという見解が多い。
なお真田さんやトチローは「作ろうと思えば作れる」らしい。
侵攻用の移動要塞。豊富な火力に加えて表面に展開する特殊なフィールドでデスラー砲も無力化してしまう。ゲーム版では実体弾には弱いという設定が追加された。
- 巨大戦艦プレアデス
「新たなる旅立ち」での中ボス的存在。コイツを倒した後、ゴルバが登場した。
- 巨大戦艦ガリアデス
「永遠に」に登場するプレアデスの同型艦。地球制圧艦隊の旗艦だが、暗黒銀河に向けて旅立ったヤマトを追って地球から戻ってきて追撃してきたものの…
…まだ決着がついてないのに映画が終わっちゃったけど、どうなったんだろう。
- 黒色戦艦グロデーズ
デザリアム本星を防衛する聖総統直属艦隊の旗艦。必殺兵器・無限ベータ砲を持つ。
劇中の活躍
存在が発覚した「新たなる旅立ち」の時点で、他の星間国家(白色彗星帝国という説がある)と戦争中であり、資源を求めてデザリアム本星から約57万光年も掛けて大マゼラン星雲まで遠征し、無人となっていたガミラス星のガミラシウムを狙った(位置的にボラー連邦の支配領域を襲ったほうが近いんじゃないか?)
ガミラス星が爆発してしまったのでイスカンダルを狙い、これを守るべく立ちはだかったヤマトとガミラス艦隊を切り札である自動惑星ゴルバで窮地に陥れるが、イスカンダル星の自爆に巻き込まれて採掘船団は壊滅する。
イスカンダル戦で地球の存在を知ったのか、今度は地球人の新鮮な肉体を手に入れるべく侵攻を開始。手始めに送り込んだ重核子爆弾によって、太陽系内の地球防衛軍の基地要員を全滅させて、禄に抵抗が出来なくし、無人艦隊もあっさりと片付けて地球を占領する。
しかし、ヤマトを取り逃し(ゲーム版では演習に出ていた第7艦隊も)、更に地上では地球防衛軍残党や有志の集まったパルチザンによる抵抗に悩まされる。
最終的にデザリアム星は二重銀河ごとヤマトに破壊され指導者層は全滅。地球の侵攻部隊も撃退されて、国家は壊滅した(残党の有無は不明)。