士郎正宗
同人誌活動の後、大阪府の雑誌社青心社が目をつけ、「単行本いきなり発行」という前代未聞の方法でデビュー。後、一応青心社を根城に作品を発表している。
大友克洋の影響を受けているが、1980年代に、その大友が、士郎の漫画を発見、講談社の編集者との雑談中名前を出したところ、講談社で連載を開始(さすがに海賊版で)、というすさまじいエピソードを持つ。
「攻殻機動隊」や「アップルシード」など、サイバーパンク調の作品で知られる。
本人は「サイバーパンクもの作品」を結構後になってから知ったそうである。
ファンからの愛称は「シロマサ」。
また、描き込みの緻密な作家にままあることだが、寡作・遅筆である。
阪神淡路大震災での被災による生活の激変と、父親の介護などが原因で近年まで創作活動がままならなかった。
現在は成人向け雑誌などでイラストを手がける傍ら、『紅殻のパンドラ』のように原案という形で創作に携わっている。