概要
一年戦争が始まる前、ジオンのザクⅠに対抗するために製造された地球連邦軍の「モビルスーツ（MS）」。
いくつか量産がされていてホワイトベース隊以外の部隊にも配備されている。
映像作品では『第四章 運命の前夜』で登場。 ※戦績は後述にて
初期型（０１）と後期型（０２）
・初期型（０１）
格闘戦は想定していないため、マニピュレーターが三本指になっている。固定装備として、頭部にバルカン砲を装備。
装備は肩部ハードポイントにより低反動砲、ミサイルランチャーユニット、ガトリング砲の三つの武器を状況に応じて変更可能にし 腕部はライフル、シールドが採用されている。
・後期型（０２）
一年戦争が開戦してからは、低反動砲を両肩に装備された仕様に変更されて製造されるが 連邦・ジオン双方から＜旧式＞と呼ばれてしまう。
特にジオン側からのコメントが強く、ランバ・ラル曰く『MSとも呼べぬ出来損ない』と評価。
しかし一方で、シャア・アズナブル曰く『旧式といえど、火力は侮れない』と評価している。
マニピュレーターはオデッサ作戦後に変更がなされ、三本指から五本指になっている。
戦績は
初期型
・初陣を飾った「スミス海の戦い」で、大惨敗。（これは、開発したアナハイム・エレクトロニクス社の開発スタッフ達と地球連邦上層部がモビルスーツを大型戦闘車両の延長線上の機体と間違った解釈をしてしまったから）
そのため ガンキャノンの生みの親であるテム・レイは、『違う・・・動きが速い戦車（これ）ではないんだ！』と嘆き、あるものの開発を促した。
機動力はザクに劣るため、集団での陣形を組んで欠点を補うように戦術を取っていた。
後期型
・ベルファウスト攻略戦では、アップグレード（三本指から五本指に変更）が施され ズゴックを撃破。ソロモン攻略戦では、キャノン砲の間に推進器を２基追加され宙空間戦闘に対応できるようにしたが高性能機のリックドムと渡り合うことは難しいため＜艦船に搭載されている対空砲火の銃座の役割＞を担う。
ジャブローでジムが量産されたため、第一線を退くことになってしまったが本機に深い愛着を持っているパイロットもいるため完全に消え去ったわけではない。
ア・バオア・クー攻略戦では、ハヤト・コバヤシにも用意された（装備はスプレーミサイルランチャーに変更されている）。 また、カイ・シデン機と共に撃墜されず生き残りホワイトベースクルーが乗ったランチを護衛して ア・バオア・クーを脱出した。
搭乗者
カイ・シデン
ダニエル・シェーンベルク
ハヤト・コバヤシ
立体物
ガシャポンシリーズ『SDガンダムフルカラー』にて初期型が立体化されている。（カラーリングはコミック版に沿って赤）※現在は販売されていないため入手困難
HG「ガンキャノン最初期型（鉄騎兵中隊機）」、「ガンキャノン機動試験型/火力試験型」がラインナップされている。 後者は成形色が黄色になっただけではなく装備が大きく変更されている。
・機動試験型にはガトリング砲、専用の庇パーツ（V字アンテナ付）、マシンガン、シールド
・火力試験型には腕部換装タイプの四連機関砲、専用の頭部パーツ、大口径砲、シールド
※コンパチキットのため、どちらか片方しか組むことができないが 前者と武装の共有のが可能。
プレミアムバンダイにて、ガンキャノン最初期型（ロールアウト一号機）が販売されている。
