概要
上州館林藩の藩士で、幕末の勤王家である岡谷繁実が、日本の戦国時代における武将たちが、何を語りどのような行動を取ったかなどについて、各大名家に伝えられる1251部もの文献を徹底して調べ上げた上で明かにして著した、重要な文学書の一つである。
上・中・下の3冊があり、上巻だけでも600ページに及ぶ大冊で、安政元年(1854年)から10有6年の月日をかけて書き上げられ、明治2年(1869年)に初版が刊行された後も岡谷は書き続け、明治28年(1895年)に増訂再版が刊行された。
本書の序文によれば、初代内閣総理大臣である伊藤博文首相も本書を愛読していたという。