概要
CV:杉山佳寿子
歌舞伎の女形役者をしており、美少年。今の時代でいうなら男の娘のはしり、と言われる事もある。
ただし彼は基本的には「容姿が女性めいている」だけであり女装なども基本的には紅緒を案じてやった事(ただし、のちに香水をプライベートでも愛好するなど、かなり趣味めいてくる)であるため、男性としての自覚はあり、フツーに女の子が好きな人である。(つまりは男の娘は男の娘でも、LGBTとかではなく女装家の部類)
女性的で大人しい性格ゆえに小さな頃からお転婆な紅緒には振り回されがちであったが、ずっと彼女に片想いしている。そして彼自身もトラブルメーカーなところがある。
紅緒が伊集院家へと花嫁修業に出された折には、彼女のおつきのメイド「蘭子」として潜入し、彼女を見守……ろうとして、逆に守られてしまう。
伊集院忍の戦死後、紅緒から実家に戻るよう諭され泣く泣く役者稼業に戻った。歌舞伎座に取材に行った紅緒と再会し、その後もなにかと手助けをしている。紅緒を一途に想い続けるが、ついに弟分としてしか見てもらえなかった。
連載終了後の彼を主役とした番外編『蘭丸さま純情詩集』では、紅緒と正反対(に見える)ファンの少女「叶そのこ」に心惹かれ、自身の努力の果て見事に交際まで至るが、最後の最後で、とんでもねーオチが待っていた。
まぁその辺は、まだ良くも悪くも70年代の少女漫画なので、今の観点からしてみれば、それほどドぎつくもないし人によっては予想もできたオチではある。あまつさえ外国に行った某編集長には同じく番外編である『冬の朝パリで』にてさらにお姉様大歓喜なオチ(一応少女漫画である一線は保っている)が待っていたワケだし。