概要
先天的に皮膚や髪全体のメラニン色素が無い、あるいはほとんど無い症状のこと。またその症状を持つ動物のこと。先天的に皮膚などの一部の部分のメラニン色素が欠けているのは「白斑」。
植物の場合、光合成色素が無い症状を指すが、種子などの栄養を使い尽くした時点で枯死する。
動物の場合、目が赤い(虹彩の色素が無いので、眼底の血管の赤い色が透けて見えるため)のが特徴。
具体的には、ジャパニーズホワイト(うさぎの品種)や、岩国の白蛇(アオダイショウ)が当てはまる。
毛・皮膚等が白くなった白変種(白猫、ホワイトライオンなど)とは異なる。
人間の場合、この遺伝子疾患に起因する症状は先天性白皮症・白子症などともいう。メラニンが完全に無い場合は赤目になるが、微量のメラニン生成能力が残っている場合、虹彩にメラニンがわずかに存在するため、目は淡い青になる。
その名の通り肌が異常なほど白く、特にメラニン生成能力を全く欠くタイプの場合は血液がうっすらと透けてピンク色となる。髪も銀髪や白髪などの淡色になる。メラニンは紫外線から肌や目を守る役割を持つため、その機能が乏しいアルビノは紫外線による皮膚病や眼病に罹りやすい。網膜上での光の受容が不十分で、視力が弱く、眼球振盪・斜視・乱視・近視・遠視を伴うこともある。なお、近視・遠視・乱視などは眼鏡やコンタクトレンズの着用により矯正が可能である。
アルビノの人権問題
アフリカなどの中南米では、アルビノは「不老長寿の薬になる」、「災厄を払いのけ、富と権力をもたらす」といった俗説によってまじないや儀式、薬などの材料として人身売買の対象にされている事が多く、子供の誘拐や遺体の盗掘などが深刻な問題となっている。他にも「色素が薄いのは悪魔が取り憑いたから」という根も葉もない理由で差別やいじめを受けている者もいる。
特に人事売買にはアルビノを持つ家族の親類や友人が関わっている場合が多く、隔離のために学校に通えず、文字の読み書きが満足に出来ない教育不足や戸籍そのものを持っていないといった問題も挙がっている。
余談
モンスターハンターシリーズに登場するモンスター:フルフルおよびその近縁種であるギギネブラから入手できる一部素材の名前に「アルビノ」とあるが、フルフルやギギネブラの体の色が白いのはアルビノとは異なる(詳細はフルフルの項目参照)。
逆にメラニンが大量に作られるメラニズムという症状もある。
ついでに
pixivで描かれた場合、赤眼が圧倒的に多い。