解説
Tamriel大陸中心部にある国際色豊かなCyrodiil地方出身の種族で、現在の帝国の人口の多数を占める。
キャラメイク時にプレイヤーキャラクターの種族として選択することも可能。
英語の綴りは「Imperial」。
ローマ人をモデルとしており、高い教養を有し、貿易や外交など知的な職業や社会的に高い地位に従事する者も多い種族。社交的で優れた商才と弁舌を持つことからCyrodiil内外のあちこちの地域に多数分け入っている。
他種族に比べて突出した魔力や肉体的特徴は持ってはいないものの、総じてバランスの良い魔法適性と身体能力を持っているため、戦闘職であっても戦士や魔術師など様々な選択をとることができる。
いわゆる「普通の人間」ロールプレイ向きの種族である。
Cyrodiil地方の大陸中心に位置するという土地的事情から昔から近隣諸国と深い繋がりを持ち、様々な文化を受け入れ、融和して成長してきたという経緯があるため、種族的な信条として『平等』を何よりも尊ぶという文化がある。
そのため、他種族に対しても(若干、上から目線気味だが)平等な態度で接している。
かつては『アイレイド』と呼ばれる古代エルフ族の奴隷だったのだが、竜神アカトシュの力を借りて反乱を起こし、逆に彼らを滅ぼしてCyrodiilを征服したという壮大な歴史があったことを誇らしく伝えてきている。しかし実際のところはアイレイド達が内戦で衰退していったところに乗じてうまくいっただけ、というのが真相のようである。
反乱軍の幹部であったタイバー・セプティムが初代皇帝として即位し、その後戦争と和平を使い分けながらタムリエル大陸を統一したことが、現在の帝国のはじまりである。この為、作中で「インペリアル」という場合、帝国の民全般を指すのか、その中心であるCyrodiil地方の民を指すのかが文脈に依存するので要注意である。
TES5の時代に、古代エルフの末裔とされるハイエルフ(アルトマー)のサルモールという組織が率いるアルドメリ自治領が独立、帝国に侵攻して一時は帝都を陥落させるほどの大打撃を与えた。ノルドやレッドガードの援軍によってこれをなんとか退けるも、白金条約という講和条約でさらに苦汁を飲むことになった。
まず、条約にはエルフ族にとって宿敵であるタイバー・セプティム(伝承ではノルドとされノルド風にはタロス)崇拝を禁止するという条項があった。ノルドにはタロス信仰が広まっていたため、この条項に反発する者たちがウルフリック・ストームクロークという指導者に率いられて独立戦争を起こした。それ故帝国の北方スカイリムでは、東部が帝国から離れてウルフリック率いるストームクロークに支配されている。また西方では、レッドガードの故郷Hammerfell地方は南部をアルドメリに割譲するという条項があったため、レッドガードも進駐してきたサルモールを追い出した上で帝国から独立してしまった。東方でもアルゴニアンがBlack Marsh地方からダークエルフ(ダンマー)の住むMorrowindを征服した上で帝国から独立している。このようにTES5の時代において、帝国は四方の離反という危機に晒されている。