概要
1969年~1973年にかけ『週刊少年ジャンプ』で連載された本宮ひろ志のケンカ漫画作品。
ガキ大将の戸川万吉(とがわまんきち)が、ケンカを通じて男たちの心を動かし子分や仲間を増やし続け、日本中の不良を従える総番にまで登りつめ日本を動かす男となっていく。
当時はまだ後発組で部数も伸び悩んでいた少年ジャンプを、永井豪の『ハレンチ学園』と並んで大人気雑誌の座に押し上げた功労者と呼ぶべき作品である。
「少年ジャンプ」との対立
少年ジャンプといえば、人気が出た作品はなかなか連載を終わらせてもらえなくなることで有名だが、本作も人気絶頂で終わらせたくないジャンプ編集部と、区切りのいいところで連載を終わらせようとした本宮ひろ志の間での対立が発生した。
本宮が「完」と記した原稿を、当時の担当編集者が修正液で勝手に手をいれ、連載を無理やり続けさせられたそうである。
車田正美や原哲夫にも多大な影響を与えるなど、本宮ひろ志の代表作ではあるものの、上述のような経緯から、本宮が自らすすんで描いていなかった後半部分は、文庫版などにも収録されていない。