メグロとは、かつて日本に存在したオートバイメーカーである目黒製作所のブランドである。
概要
ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキ(メイハツブランド)と言った戦後小型車からスタートしたメーカと異なり、戦前から英国式の大型車を手掛けてきた名門メーカーである。
戦前から戦後に掛けて文字通り日本のオートバイ業界の頂点に君臨していた陸王と比較すると技術革新や排気量のバリエーションの展開に積極的であった。
そのため、当時としては高速性能に優れており、警察へ白バイを納入していた経歴を持つ。
1960年に川崎航空機と提携し、川崎に大型車を供給する関係となるも1964年に経営破綻、川崎航空機に吸収された。
以後、オートバイの製造は川崎航空機に受け継がれ、目黒製作所は名前を変えてオートレース用エンジンの専業メーカーとなった。
メグロの血脈を受け継ぐオートバイはカワサキ・Wシリーズとして現在も販売されている。