概要
イベント『舞い歌う五花』で登場。
同イベントの目玉である、ショチトル島で活動する5人の巫女が集合した召喚キャラの名称。
プレイアブルキャラとしての加入はしないが、イベント期間中に5人の信頼度を最大にすればそれぞれのSR召喚石を入手できる。また、5つ全てを入手することで、新たにSSR召喚石「ティクニウトリ・ショロトル」が手に入る。その際、SRの召喚石が無くなると言う事は無いので安心されたし。
なお、イベントストーリーにおいて「ティクニウトリ・ショロトル」は巫女たちによる公演開幕の祝詞であり、島に古くから伝わる呪文であるため、厳密には彼女たちを総称する言葉というわけではない。
メンバー
当イベントにおける実質的メインヒロイン。人一倍責任感が強い反面、元来は引っ込み思案な性格ゆえに、内心では巫女業を厭っている。5人の中では最年長の16歳で、次の公演を最後に卒業することになっていたが・・・。
新進気鋭の14歳。ぶりっ子で自信家な一方で、自分より人気のあるディアンサへの対抗意識が強い。しかし、その自信は優れた才能とたゆまぬ努力に裏打ちされた確かな実力あってのもの。
ディアンサより年下の15歳だが、落ち着いた性格ゆえ実質上のまとめ役を担っている。ディアンサが卒業間近な事もあり、実質五人のリーダーとなっている。
常に前向きな15歳。座右の銘は「やってみてから考えろ」。見た目は一番幼・・・若いが、時折母性を滲み出し、それに癒しを求める中年男性のイクニアが多い。
天才肌の14歳。ぼーっとしていることが多く、考えているのも大体は食べ物のこと。でも殆んど打ち合わせに参加していない筈なのに誰よりもキレのある動きを披露したりと、やればできる子。
pixiv在住のイクニアはジオラ派が多いようだ。
性能
上述した通り、仲間キャラクターではなく召喚石。
最初から三段階上限解放済みの状態で手に入る。
その効果は味方全体にテンションを付与するものであり、付与時のLvにばらつきはあるものの、他のバフ効果と共存できるほか、攻撃力の強化倍率がかなり優秀である。1だと毛が生えた程度の強化にしかならないが、3以上だとそのダメージ上昇率は目に見える形で現れる。4なぞ引こうものなら、狂喜乱舞する事請合いである。
また、既にテンションが付与されている場合は、そのテンションのレベルを1引き上げるものとなる。
テンション状態を付加できるアオイドスやアンスリア等とは相性が抜群であり、彼らをパーティーに入れる際にはこの召喚石が必須と言っても過言ではないだろう。
以下ネタバレ
ネタバレ
実は5人の巫女たちは島に眠る星晶獣ショロトルの悲しみと怒りを癒すための存在である。
ティクニウトリ・ショロトルの真の意味は、「我ら、ショロトルの友なり」。
本編の時間軸では祭儀の成り立ちからとてつもない時が経っていたこともあり、伝承はおろか癒やすべきショロトルの名前すら島民の多くから忘れ去られていたのだった。
ショロトルは覇空戦争の時代、空の民の戦士と共に戦った巨躯を持つ犬であり、賢さと竜にも引けを取らない強さは時として、星晶獣さえ打ち倒すほどだったされる。しかしその強さ故に星の民に目を付けられ、捕らえられて「因果を捻じ曲げる」星晶獣に改造されてしまった。
しかし新たに与えられた力によって逆に星の民の支配を脱し、親友である戦士の元に帰還するもその変わり果てた姿に戦士から刃を向けられてしまう。
悲嘆に暮れたショロトルはひたすらに暴れ回り、ついに暴れ疲れて眠りにつく。覇空戦争が終わるほどの長い眠りについていたが、ある時聞こえてきた島の祭りに自然と惹かれて目覚めると、気付かぬうちに祭りへ飛び込んでしまう。しかし島民はショロトルを恐れずに迎え入れ、心の傷を癒した。
・・・以来、ショチトル島はこのショロトルの存在と力によって守られ、繁栄していたのである。巫女たちによる公演は、この時の祭りの歌や踊りを汲んで現在の形となった。ショロトルの悲しみを理解し、皆がショロトルの傍にいるために作られたのが今に伝わる「先史の遺像」。オーバードライブ状態の像や、戦闘したもの以外の像が涙を流していたのは、そのためである。
これらは長く伝統として、時代に応じて形を変えながらも根底を変えることなく続いていた。しかし、かつて巫女として活動していた祭司も祭儀の意味を理解していなかったため、伝統に異を唱えコストも時間もかかる巫女の活動期間の延長など祭儀の効率化を図ろうとしていた。そこに打倒ディアンサに燃えるリナリアの暴走を許してしまう。その結果、祭儀開始直前のサプライズとして「リナリアのソロデビュー宣言」と「ディアンサの単独公演発表」により、周囲に不安と動揺が広がってしまう。
本人に承諾どころか事前報告も無いままになされた事実上の卒業取り消しともいえる発表によって、活動期間の二年を張り詰め限界寸前だったディアンサは動転し、曲の最後に転倒するミスを起こす。それがきっかけでイクニア達がいがみ合いを始め、遂には暴動に発展してしまった。
彼女らは失敗を取り返そうと祝詞を口にするが、現れたのは巨躯の獣の姿をした星晶獣ショロトル。舞台は魔物の巣窟と化し、一行は近隣の町に避難する。
・・・だが人々から真実が失われてしまっていた以上、リナリアのソロデビュー宣言もディアンサの失敗も、単なる「きっかけ」に過ぎない。ショロトルが嘆き、怒り狂ったのは人々から忘れ去られ、いがみ合って互いを、ショロトルを友と呼べない状況を作ってしまった事実そのものであった。
今回の一件に責任を感じたリナリアはショロトルを鎮めようと単身飛び出した末、島の外れの村で暮らす老人からこの祭儀の真の理由を聞かされる。その足で駆け込んだ避難所で今尚啀み合うイクニア達に伝え聞いた真実を涙ながらに訴え、彼らは以前より強く団結する。これにより、巫女は力を取り戻す。
リナリアを追って舞台へと向かう主人公らと合流し、幾星霜の時を経て真の意味を取り戻した「ティクニウトリ・ショロトル」の祭儀が始まる。
祭儀が最高潮に達するまで主人公らがショロトルの暴走を食い止め、ショロトルの耳に歌が聞こえた時、彼は再びその悲しみを鎮め、空気に溶けていった。こうして祭儀は成功、物語は大団円を迎えるのであった。
余談だが、このイベントの元ネタであるアステカ神話にも「ショロトル」という金星の神がおり、炎と不幸の神とされている。また、ショチトル島や5人の巫女の元ネタとなる「マクイルショチトル」も、芸術や遊戯、歌、踊りの神として知られる。
また、このイベントが終わった直後のイベントもまた、アイドルが関わるものだった。