概要
イベント『舞い歌う五花』で登場。
同イベントの目玉である、ショチトル島で活動する5人の巫女が集合した召喚キャラの名称。
プレイアブルキャラとしての加入はしないが、イベント期間中に5人の信頼度を最大にすればそれぞれのSR召喚石を入手できる。また、5つ全てを入手することで、新たにSSR召喚石「ティクニウトリ・ショロトル」が手に入る。その際、SRの召喚石が無くなると言う事は無いので安心されたし。
SSR召喚石は、入手できた当時によく使われていたレイジやアナトとは別枠になる固有の攻撃力上昇効果ということで当時は愛用者がいた。持続ターンは使用した1ターンのみ、効果上昇量も単体ではそこまで見込めるわけではない。他の攻撃力上昇手段と組み合わせて初めてその真価を発揮するという上級者向けの石だった。
だが召喚演出短縮版を使っていても演出時間がやたら長く、その点は当時から弱点のひとつとして挙げられていた。自分で使う分には気にならなくても、熾烈なMVP争いの際に合体召喚で演出が入るとこの上なく腹が立つ。
なお、イベントストーリーにおいて「ティクニウトリ・ショロトル」は巫女たちによる公演開幕の祝詞であり、島に古くから伝わる呪文であるため、厳密には彼女たちを総称する言葉というわけではない。
5人の巫女とショロトル
実は5人の巫女たちは島に眠る星晶獣ショロトルの悲しみと怒りを癒すための存在である。
ティクニウトリ・ショロトルの真の意味は、「我ら、ショロトルの友なり」。
祭儀の成り立ちからとてつもない時が経っていたこともあり、伝承はおろか癒やすべきショロトルの名前すら島民の多くから忘れ去られていたのだった。
ショロトルは覇空戦争の時代、空の民の戦士と共に戦った巨躯を持つ犬であり、賢さと竜にも引けを取らない強さは時として、星晶獣さえ打ち倒すほどだったされる。しかしその強さ故に星の民に目を付けられ、捕らえられて「因果を捻じ曲げる」星晶獣に改造されてしまった。
しかし新たに与えられた力によって逆に星の民の支配を脱し、親友である戦士の元に帰還するもその変わり果てた姿に戦士から刃を向けられてしまう。
悲嘆に暮れたショロトルはひたすらに暴れ回り、ついに暴れ疲れて眠りにつく。覇空戦争が終わるほどの長い眠りについていたが、ある時聞こえてきた島の祭りに自然と惹かれて目覚めると、気付かぬうちに祭りへ飛び込んでしまう。しかし島民はショロトルを恐れずに迎え入れ、心の傷を癒した。
・・・以来、ショチトル島はこのショロトルの存在と力によって守られ、繁栄していたのである。巫女たちによる公演は、この時の祭りの歌や踊りを汲んで現在の形となった。ショロトルの悲しみを理解し、皆がショロトルの傍にいるために作られたのが今に伝わる「先史の遺像」。オーバードライブ状態の像や、戦闘したもの以外の像が涙を流していたのは、そのためである。
これらは長く伝統として、時代に応じて形を変えながらも根底を変えることなく続いていた。しかし、かつて巫女として活動していた祭司も祭儀の意味を理解していなかったため、密かに伝統に異を唱え、コストも時間もかかる巫女の活動期間の延長など祭儀の効率化を図ろうとしていた。そこに打倒ディアンサに燃えるリナリアとの利害が一致し、彼女の暴走を許してしまう。その結果、祭儀開始直前のサプライズとして「リナリアのソロデビュー宣言」と「ディアンサの単独公演発表」により、周囲に不安と動揺が広がってしまう。
本人に承諾どころか事前報告も無いままになされた事実上の卒業取り消しともいえる発表によって、活動期間の二年を張り詰め限界寸前だったディアンサは動転し、曲の最後に転倒するミスを起こす。それがきっかけでイクニア(巫女の信奉者)達がいがみ合いを始め、遂には暴動に発展してしまった。
彼女らは失敗を取り返そうと祝詞を口にするが、現れたのは巨躯の獣の姿をしたショロトル(この時点では正体不明の星晶獣扱い)。祭壇は呼応するように現れた魔物の巣窟と化し、一行は街の住民共々近隣の町に避難する。
・・・だが人々から真実が失われてしまっていた以上、リナリアのソロデビュー宣言もディアンサの失敗も、単なる「きっかけ」に過ぎない。ショロトルが嘆き、怒り狂ったのは人々から忘れ去られ、いがみ合って互いを、ショロトルを友と呼べない状況を作ってしまった事実そのものであった。
今回の一件に責任を感じたディアンサは、現れた星晶獣について図書館で調べるも打開策が見つからず、些細な事からリナリアとも仲互いしてしまい、孤立。思いつめた果てに、自らが生贄になって怒りを鎮めようと単身祭壇へと向かう。
その一方リナリアは、ディアンサと仲互いした際に町を飛び出してしまうが、辿り着いた島の外れの村で暮らす老人からこの祭儀の真の意味を聞かされる。その足で駆け込んだ避難所で、今尚啀み合うイクニア達に伝え聞いた真実を涙ながらに訴え、彼らは以前より強く団結する。これにより、巫女は力を取り戻す。
ディアンサを追って祭壇へと向かう、主人公らや残された巫女たちとも合流し、幾星霜の時を経て真の意味を取り戻した「ティクニウトリ・ショロトル」の祭儀が始まる。
祭儀が最高潮に達するまで主人公らがショロトルの暴走を食い止め、ショロトルの耳に歌が聞こえた時、彼は再びその悲しみを鎮め、空気に溶けていった。こうして祭儀は成功、物語は大団円を迎えるのであった。
余談だが、このイベントの元ネタであるアステカ神話にも「ショロトル」という金星の神がおり、炎と不幸の神とされている。兄妹作品ナイツオブグローリーにも水属性の召喚獣として登場しているがその姿はウーパールーパー。
また、ショチトル島や5人の巫女の元ネタとなる「マクイルショチトル」も、芸術や遊戯、歌、踊りの神として知られる。
また、このイベントが終わった直後のイベントもまた、アイドルが関わるものだった。
性能
上述した通り、仲間キャラクターではなく召喚石。
最初から三段階上限解放済みの状態で手に入る。
その効果は味方全体にテンションを付与するものであり、付与時のLvにばらつきはあるものの、他のバフ効果と共存できるほか、攻撃力の強化倍率がかなり優秀である。1だと毛が生えた程度の強化にしかならないが、3以上だとそのダメージ上昇率は目に見える形で現れる。4なぞ引こうものなら、狂喜乱舞する事請合いである。
また、既にテンションが付与されている場合は、そのテンションのレベルを1引き上げるものとなる。
テンション状態を付加できるアオイドスやアンスリア等とは相性が抜群であり、彼らをパーティーに入れる際にはこの召喚石が必須と言っても過言ではないだろう。
関連タグ
そしてその後・・・
以下SSRディアンサフェイトエピソードのネタバレあり。
とある島で祭司がいない状況で「ショロトル」の啓示により公演を行なう事になった彼女たちは眠りに落ちると、覇空戦争の時代にいた。
そこで彼女は星晶獣とも対峙するホシワリと呼ばれる戦士、タバネという戦うことは出来ない人々と遭遇する。彼等との会話の中、突如星晶獣が襲来するもホシワリの仲間であったショロトルとも遭遇する。辛くも星晶獣を撃退した彼女達はショロトルの未来も想い、公演を行なうのであった。
どこか騎空師達には聞き覚えのある声のタバネもいる中での公演を終え、元の世界に戻った彼女たちの公演は続く。