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編集者:テラ
編集内容:波動砲の仕組みについて追記しました。

ドレッドノート級前衛航宙艦

どれっどのーときゅうぜんえいこうちゅうかん

リメイクアニメ『宇宙戦艦ヤマト2202~さらば愛の戦士たち~』に登場する、地球連邦防衛軍航宙艦隊の主力戦艦。オリジナル版主力戦艦のリメイク版で、事細かなディテールアップを施されている。僅か3年間の間で14隻が就役した。

概要

 宇宙戦艦ヤマト2202』に登場する、地球連邦防衛軍の新生航宙艦隊主力戦艦でオリジナル版主力戦艦のリメイク版。正式名称を『量産型高能力武装運用システムD1 ドレッドノート級前衛航宙艦』という。デザインはほぼ踏襲しており、事細かいディテールアップを施している。艦級名はドレッドノートで定められたと同時に、前衛航宙艦という名称も追記されている。

 全長は250mとヤマトよりも小型だが、武装は拡散モードとの切り替え可能な拡散波動砲は勿論のこと、新開発された収束圧縮型衝撃波砲30.5㎝口径9門装備するなど重装備である。また小口径化した理由として、エネルギージェネレーターの大型化と砲身の中間に設けられた陽電子収束機によって、破壊力と連射力を向上化させているためである。

 復興の3年間で、前衛武装宇宙艦アンドロメダら5隻と共にドレッドノート級も14隻が建造就役しているが、その訳は関係者以外には知らされていない。ドレッドノート級の同型艦らの名前の由来は『D』から始まるもので統一されている。

 なおコンセプトとしてガミラスガイデロール級航宙戦艦を設計の基礎としており、なおかつヤマトの戦闘データなどを反映したことから、姿形は異なれどもヤマトの量産艦とも言うべき戦闘艦となっている(よく見比べれれば、艦首の構造は似通っている)。

 いまだに数多くの同系艦が建造中である。

波動砲の構造

 因みにオリジナル版の主力戦艦の時から存在する艦首砲口内部に設けられた、仕切り版の様なパーツがあるが、これについてこれまで詳しい経緯または説明は存在してはいなかった(単純にカッコいい路線重視故の物と思われる)。そこで今回のリメイクに際して、この仕切り版を上手い具合に整合性を持たせる新設定が設けられた。

スプリッター

 波動砲口内の仕切り版らしき構造物はスプリッター(エネルギー噴流分割整流板)と設定された。波動砲に用いられるエネルギーの薬室が2つあり、それを直列配置というドレッドノート級独自のシステムとなっている。

 どういう発射システムになっているかというと、拡散波動砲を撃つ際には、まず2つの薬室からそれぞれ右旋波左旋波の波動エネルギーを直列射出する。すると砲口内のスプリッターによって纏めて射出された波動エネルギーが左右の旋波に分離される。これによって拡散波動砲エネルギー噴流として放出する仕組みになっている。

また収束モードで撃つ際には、1つの薬室を用いて右旋波のエネルギーのみを撃ち出すとされている。

余談

 因みにアンドロメダ級がオリジナルに比して100m以上も大型化したのに対して、ドレッドノート級が前と変わらぬ250mという設定に収まった理由として・・・

「アンドロメダと同様に大型化してしまうと、元々ドレッドノートの艦首砲口の方がアンドロメダよりも大きいため、寧ろドレッドノートの方が強く見えてしまう恐れがあるから」

という理由から、ドレッドノート級の全長設定は昔と同じものに採用したと言われる。

スペック

  • 全長:250 m
  • 全幅:62.3 m
  • 全高:99.0 m
  • 武装

 ・次元波動爆縮放射機×1門(艦首)

 ・30.5㎝三連装収束圧縮型衝撃波砲塔×3基

 ・六連装大型エネルギー砲×1基(司令塔頭頂部)

 ・四連装対艦グレネード投射機×2基(前甲板両側)

 ・亜空間魚雷発射機×4基(艦首両舷)

 ・小型魚雷発射管×8門(艦首両舷)

 ・ミサイル発射管×8門(艦底)

 ・短魚雷発射管×12門(両舷)

 ・多連装ミサイル発射機×16基(両舷)

 ・司令塔防護ショックフィールド砲×3基(司令塔前部および基部)

 ・近接戦闘用六連装側方光線投射砲×2基(司令塔基部)

 ・対空パルスレーザー砲塔×4基(司令塔および基部)

 ・拡散型対空パルスレーザー砲塔×3基(司令塔基部後方)

 ・対空ミサイルランチャー(前甲板)

  • 主機:次元波動エンジン×1基
  • 補機:ケルビンインパルスエンジン×2基
  • 乗員:約150名

以下ネタバレ注意

 ドレッドノート級を始めとした最新鋭艦の早期建造と就役は、通常工程を含めれば3年(まして復興も同時並行する)で14隻もの艦艇が完成できるはずもなかった。それを成し得たのが、コスモリバースシステムによる副作用――時間断層である。未知のシステムであるがゆえに、その副作用があって当然であり、しかもこのシステム副作用はクラウス・キーマンをして「こいつは度を越している」と言わしめる。

 この反重力特異点とも言われるこの局所的な現象は、通常空間とは異なり10倍の時間が流れており外で1日が経てば中で10日の時間が経過する。これを利用して、空間内部に巨大軍事工場を建設し稼働したのだ(そのため人間は10分と持たず、ガミラスのガミロイドを作業員代わりに使用している)。これによって地球は復興と軍備拡充の双方を成し得ており、ガミラス側にも植民星の管理権を譲り受ける事を条件に一部の工廠使用を売っている。ドレッドノート級は、そんな軍拡成果の一つである。

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