概要
単独の兵士で携行、発射可能な地対空ミサイルシステム。
比較的短距離の航空機を迎撃するものだが、巡航ミサイルの迎撃が可能なものもある。
主に地上部隊により使用されるが、艦艇でも防空システムの一部として使用されている。
人間が担ぐのだから、その重量、サイズには厳しい制約があり、威力、精度、射程等々大型のミサイルには遠く及ばず、低空を低速でなおかつほぼ直進していなければ命中は極めて困難で、当たっても撃墜できるとは限らない。
しかしながら、歩兵一人で運用できるその手軽さとコンパクトさは、発見警戒を難しくするため、低空を飛行することの多いヘリコプターや攻撃機、機動に制限がかかる輸送機や民間機にとっては大きな脅威となる。
撃墜や被弾がなくともこれの運用により作戦が妨害されるのであれば大きな脅威であるし、ミサイルの回避により対空機関砲等に狙われることとなれば撃墜にも繋がりかねない。
また、ミサイルの高性能化(高機動化や射程延長、センサーの高性能化等)や弾頭の高性能化(威力の向上や指向性破片弾頭の搭載)により、命中率は向上しており、歩兵が運用できる程度とはいえ脅威度は向上しつつある。