1991年(平成3年)に自衛隊に採用された携帯式の地対空ミサイル。
開発は技術研究本部と東芝が共同で行い、製造は東芝が担っている。
略称は「携SAM」、「SAM-2」。広報向けに「ハンドアロー」という愛称もある。自衛隊装備の広報愛称はあまり浸透しないことが多いが、ハンドアローに限っては某漫画で取り上げられたこともあって比較的知名度が高い。
シーカーは赤外線パッシブ誘導と可視光画像認識誘導のハイブリッド型。
これによって、ただ単に赤外線の発生源(=熱源)だけでなく、フレアなどの欺瞞工作を自ら判断して正確に目標へ突入できるとされる。
2007年には改良が加えられた個人携帯地対空誘導弾(改)の調達が開始された。
こちらは、画像認識誘導の改良が行われて夜間の戦闘能力が向上した。