百花繚乱綾錦 超時空時代劇 いざ開幕!
概要
正式名称は「天下繚乱RPG」。江戸時代を元とした架空の時代、化政時代の日本を主な舞台として、プレイヤー達は英傑と呼ばれる特殊な存在となり、人間に害をなす存在である妖異を討つことが、主な使命となっている。
時代劇らしさと勧善懲悪をテーマとしている。
2012年以降、ゲーマーズフィールド誌にて細々とサポートが続いていたが、版元であるジャイブの子会社化などから公式からの情報が途絶え、ルールブックも物理版、電子版併せて絶版となってしまっていた。
しかし2020年、出版元を新紀元社に変え、実質の版上げが行われることがアナウンスされた。
タイトルも「超時空時代劇RPG 天下繚乱」となり、クリティカル・ファンブルの調整やムーブアクションの導入といったルール改定、新クラスである「神霊」や「鬼」の追加などが行われる。基本ルールブックが2021年5月に発売され、新紀元社にて販売されているRole&Roll誌にてサポートが開始された。
本文ではジャイブから出版された方を旧版。新紀元社から出版された方を新版と記載する。
舞台・世界観
前述の通り、化政時代と呼ばれる時代の江戸が主な舞台となる。史実の化政時代とは異なっており、そこは「時代劇に登場するような江戸時代」であり、厳密な西暦の設定はされていない。
プレイヤーと対立する事となる妖異には、閻羅王という親玉が存在している。織田信長や菅原道真、白面の君といった面々が閻羅王として活動しており、世界征服といった己の野望のために、配下の妖異をけしかけている。
プレイヤーは、侍や忍者などの時代劇らしいキャラクタークラスや、妖怪、天狗、からくり人といった種族クラスを選択する事ができる。他にも、戦国時代や幕末、現代といった異なる時代や、他の国のキャラクターが違和感無く存在できるルール、およびクラスが存在しているため、江戸時代らしからぬ雰囲気で遊ぶこともできる。
――そもそも、公式リプレイのプレイヤーキャラクターとしてシャーロック・ホームズが登場しているという点で、内容のはっちゃけぶりがよく分かるだろう。
ゲームシステム
3つまでのクラスを組み合わせるマルチクラス制、2d6+能力値の上方判定、シーン制、エンゲージ制など、SRSの標準ルールを採用している。
旧版では『アルシャード』シリーズとは用語の違いはあるものの、ほぼ完全互換であり、公式リプレイで導入されたこともある。
その他
- サプリメントは旧版では6冊+α(リプレイ付属のもの等)出ており、そのうち6冊目のサプリメント「快刀乱麻」は、読者投稿を採用したサプリメントとなっている。
- 新版では3冊出ており、Role&Roll誌にて旧版に掲載されていたもの、また完全新規クラスなど定期的にサポートされている。
- リプレイも多くのシリーズが存在しており、漫画家である高遠るい史が参加したシリーズもある。
- 化政時代以外にも、戦国時代や明治時代、現代学園モノといった別のステージで遊ぶこともできる。中にはアフターイエヤス4万年のトクガワ銀河系を舞台にしたSFスペースオペラ、といったステージもある。
- ビジュアライズを多く担当しているすがのたすく女史は、NPCの一人である鳥居耀蔵に対して恋わずらいをこじらせており、リプレイにおいては、彼が登場する度に物凄い事になることで有名。