概要
アンガス・ヤング(Gt)、マルコム・ヤング(Gt)のヤング兄弟を中心に、1973年にシドニーで結成された。
ボン・スコット(Vo)、クリフ・ウィリアムズ(Ba)の加入もあり、世界的な成功を収めるバンドとなっていく。
1979年にアルバム「地獄のハイウェイ」をリリースして、音楽性の地盤を固めると同時に、人気を確固たるものにしていたが、ボンが泥酔中の事故により夭逝する。
彼の後任としてブライアン・ジョンソン(Vo)が加入した後も、「バック・イン・ブラック」や「悪魔の招待状」などの名盤を生み出すなど、
今も世界的な人気を誇るハードロックバンドである。
現メンバー
アルバム「バック・イン・ブラック」より加入。ハンチング帽がトレードマークである。
2016年4月に聴力障害が悪化し、ツアーを途中降板。代役はガンズアンドローゼズのアクセル・ローズが務める。
- アンガス・ヤング(リードギター)
メイン画像の人物。ブレザー、半ズボンにランドセルを背負った服装がトレードマーク。
バンドのマスコット的存在であり、ステージ上で披露する独特のパフォーマンスも有名である。マルコムの脱退により唯一のオリジナルメンバーとなる。
- スティーヴィー・ヤング(リズムギター)
マルコム、アンガスの長兄の実の息子で、2人の甥にあたる。容姿が若い頃のマルコムとかなり良く似ており、マルコムが正式に脱退する前に代役を務めた当時は長髪だったことも相まって、マルコム本人と思われるほどであった。正式メンバーとして、2014年リリースのアルバム『ロック・オア・バスト』より参加している。
- クリス・スレイド(ドラムス)
脱退したサイモンの後任として、1994年にフィルが復帰するまで在籍した。2015年のライブツアーより、不祥事により活動自粛となったフィルの代役としてサポートで参加。
元メンバー
- マルコム・ヤング(リズムギター)
弟のアンガス・ヤングとは対照的にステージでは控えめだが、コーラスワークに定評がある。
2014年4月より健康状態の悪化のためバンド活動から一時的に身を引くことが発表されたが、その後病状が回復できないことを理由に正式に脱退。以降は療養生活に入るも、ついに病状が改善せず、2017年に自宅で死去した。
- デイヴ・エヴァンス(ボーカル)
結成メンバーだったが、マネージャーと大喧嘩して脱退。
- ラリー・ヴァン・クリート(ベース)
結成メンバー。歴代メンバーで唯一のアメリカ人。1974年に脱退。
- コリン・バージェス(ドラムス)
結成メンバー。1974年に酔っぱらってステージに上がったため解雇されるが、1975年にフィルが負傷した際に代役を務めている。
- ボン・スコット(ボーカル)
加入前はトラックの運転手をやりながらさまざまなバンドでドラマーを務めていたが、ローディーとして関わっていたAC/DCからデイヴが脱退したことから後任のボーカルとして加入。上半身裸になりながら歌うその姿はファンに魅了され、アンガスのファッションとともに一時代を築いた。1980年、急性アルコール中毒(異論あり)で死去。
- ピーター・クラック(ドラムス)
1974年加入、1975年解雇。
- ロブ・ベイリー(ベース)
同上。
- マーク・エヴァンス(ベース)
1975年加入、1977年解雇。ロックの殿堂から名前が削除される。
- サイモン・ライト(ドラムス)
1981年加入、1989年にロニー・ジェイムス・ディオ率いるディオへ移籍。
独特のグルーヴ感と力強さに定評がある。
薬物を巡るトラブルから一度AC/DCをクビになったが、1995年のアルバム「ボールブレイカー」から復帰。しかし、2014年に薬物使用と殺人教唆の容疑がかかった影響で、翌年のツアーには不参加となった。
- クリフ・ウィリアムズ(ベース)
1978年のアルバム「パワーエイジ」より加入してから、マルコムと共に定評あるコーラスワークで長年バンドを支え続けたものの、相次ぐメンバーの交代などから活動意欲をなくし、『ロック・オア・バースト』ツアー終了に伴いバンドの脱退と共に音楽活動からも引退。
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