- Army Combat Uniform アメリカ陸軍の迷彩服 本項で解説
- Assassin's Creed Unity →「アサシンクリードユニティ」
- デジタル迷彩パターン →「UCP」…
概要
BDUやDCUといった迷彩服の後継として開発された。
「ACU」はArmy Combat Uniformの略称。
前作と比べて迷彩パターンの他に裁断の変更など全面的な改良がなされており、ポケットフラップなどのボタン止めを廃止して面ファスナーに切り替え、ボディアーマー着用の際に邪魔になっていた襟は立襟に変更、ジャケットのポケットは左右胸部と左右二の腕の計四箇所となった。
また、従来は直接縫い付けられていた徽章や部隊章、ネームテープも面ファスナーとなった。
迷彩パターンは、UCPと呼ばれるデジタル基調のものが新たに採用された。
ところがこれは第一線部隊、特にアフガニスタンに派遣されていた部隊からは不評で、2014年頃からはマルチカムやそれを参考にしたパターンのものが支給されるようになった。
陸軍戦闘服となってはいるが、陸軍での採用に合わせて様々な会社の民生型迷彩服でも同様の構造に変更されたものが作られ、多くの迷彩柄が存在する迷彩服となっている。
そのため、MARPATのACUや迷彩Ⅱ型のACU、タイガーストライプのACUといったものも存在している。
ちなみに所謂コンバットシャツと呼ばれている胴体部分が別素材となっているものはACS(Army Combat Shirt)と呼ばれており、膝パットが一体となっているコンバットパンツはACP(Army Combat Pants)という名称となっている。
柄こそ異なるが海兵隊のFROG(Flame Resistant Organizational Gear)の一つとなっており、難燃性素材を用いているのが特徴。
運用
UCPのものは今でも現役米陸軍兵士や米国州兵、SWAT等が着用しているのを見かけるが、アフガニスタンに派兵されている陸軍兵士を中心にOEFCP(マルチカム、2015年からはスコーピオンW2)と呼ばれるものに置き換えられつつある。
インターセプターボディアーマーやPALSウェビングの付いたベスト等は当初想定されていなかった量の装備を付けると前開き部分が開いてくるという欠点もあるため、問題解決のために新型への更新もかねていると思われる。
しかし、ハイテクっぽそうな模様が人気なのか、はたまた、ゲームや映画での露出が多いからか、それとも、大規模サバゲーフィールドのほとんどが都市風構造のために馴染めそうなこの色を選んでか、サバイバルゲーマーからは一定の人気がある。
また、使われている数は多いために実物放出品も多く、実物新品を購入する場合でもマルチカムやAOR1(DIG2)等と違って製造工場が限られる(マルチカムは米国Duro Textiles LLC社でのみ製造、ロンドンブリッジトレーディング社製のAOR1も同様)といったこともなく装備が比較的安価であり、レプリカだけでなく実物も容易に集められる事も人気の一つか。
と、上述の様に米軍こそ別の迷彩を採用し始めたもののサバゲーマーには人気がある。
なのにどうしてかACUという呼び方が完全に定着し、UCPという本名はなにそれ食えんの?状態である。
ちなみにACUというと上記のようにOCP(マルチカム)も加わるが基本的に陸軍のみのものであり、海兵隊のMARPATを使用するものはMCCUU、空軍はABU、海軍はNWUとなるので注意。
(余談だが、海兵隊が陸軍との合同演習の際に着用することがあるので他の軍も同様に着用する可能性はある)
アメリカの四軍は別の迷彩、別の迷彩服を採用している(地域別を含めれば10種類以上)ため、迷彩服用の予算だけでも膨大なものとなり、ついに下院は2018年10月までに全軍で迷彩服を統一する処置を承認、上院軍事委員会も規定を承認した。
海軍は現行の迷彩は効果的ではなく海に落ちた際に見つけるのが難しいとして賛成、独自路線を突っ走る海兵隊は反対している。
なお、スコーピオンW2はマルチカムに変わって陸軍と空軍でマルチカムに変わって採用が進められているが、全軍統一迷彩となるかは不明である。