概要
南海8000系(2代目)の発展型として2015年に登場した車両。8000系をベースに改良が加えられており、南海としては初めて車内表示機に液晶式が採用されている他、フロント部分のデザインが一部変わっている。8000系と同様南海本線系統で運用される。
モーターは狭軌用の全閉内扇型主電動機を日本で初めて採用。外観は8000系の標準仕様ガイドラインに基づいた標準規格ではなく、JRの321系のような張り上げ屋根となった。製造メーカーは南海としては久しぶりに近畿車輛への発注となった。
ブルーとオレンジのラインは8000系の場合は塗装となっていたが、この形式では塩ビ粘着フィルム貼り付け仕上げになっていて、扉の部分のラインを省略している。
2015年に1次車4両編成×5本が製造されてからは、2016年以降毎年12両のペースで新造している。8000系にはない2両編成も登場している。製造当初から自動放送機能付き。
現在、3次車までで4両編成×7本、2両編成×8本が南海本線系統に在籍している。