監督:ジョス・ウェドン
概要
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』とはMCUでの『アベンジャーズ』の実写映画化シリーズの第2作目であり、MCUの第11作目でもある。
公開された全ての国で初登場1位を獲得する快挙を成し遂げ、前作に迫る記録的なロケットスタートを切った後、こちらも世界興行収入歴代7位という成績を残した。
ちなみに、日本のみ同年7月4日公開となった(当初は4月25日公開予定だった)。
日本でのキャッチコピーは「愛を知るー全人類に捧ぐ。」、「世界を滅ぼすのはーアイアンマン。」であった。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』のストーリーから繋がっており、同作のエンディングの場面から物語が展開される。
続編として、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が2018年4月27日に日本で公開される。
ストーリー
(「S.H.I.E.L.D.」内にいた)ヒドラの残党であるバロン・フォン・ストラッカーが極秘裏にロキの杖(シリーズ1作目に登場)を使った人体実験を行っていることを掴んだアベンジャーズは、東欧ソコヴィアの研究施設を襲撃。この闘いで、人体実験で特殊能力を得た双子のワンダ・マキシモフ(スカーレット・ウィッチ)とピエトロ・マキシモフ(クイックシルバー)も出撃するが、その他の施設外の敵を撃退した事で、アベンジャーズはロキの杖の確保に成功し、NYに帰還する。だが、確保に際して、トニーはワンダに「アベンジャーズが全員死に絶えている」という幻覚を見せられる。
ソーがセプターを持ち帰るまでの間、トニーとバナーは2人で杖を調べることになる。調査をする中で、杖の先の宝石の中に人工知能らしきものが存在することを発見。ワンダに見せられた幻覚のこともあり、トニーはこれを利用したウルトロン計画(平和維持計画)をバナーに提案するが、両者の意見は分かれる。
ロキの杖の確保作戦成功祝いとソーの送別を兼ねた盛大なパーティを開いた夜、J.A.R.V.I.S.がトニーの代わりに分析を進めていると、宝石の中の人工知能(ウルトロン)が自我に目覚めてしまう。ウルトロンは世界で起きている状況を知り、地球を救うためには人類を根絶しなければならないとの結論を出す。J.A.R.V.I.S.を破壊して、自分の体を建造した彼は、ウルトロン・マーク1としてボディを獲得。パーティが終わってくつろいでいたアベンジャーズを襲撃。撃退されるが、ウルトロンはどこか他に意識をアップロードし、ロキの杖を奪って、姿を隠す。
ウルトロンを創ってしまったトニーとバナーは、メンバー全員に責められる。一方、ウルトロンはソコヴィアの研究施設で自身のボディーを強化し、自分の軍隊であるウルトロン・セントリーも作り始める。更に、ウルトロンは、ワンダとピエトロが抱えている過去とアベンジャーズへの敵愾心を利用して、仲間に引き込む。
その後、ウルトロンは次なる計画として特殊金属であるヴィブラニウムを使用して完璧な肉体を得ることを目論む。ワンダ・ピエトロと共に、ワカンダの武器商人であるユリシーズ・クロウがいる武器密売所を訪れる。(その際、ウルトロンはクロウの言った一言に激高して、彼の右手を切り落とす。)アベンジャーズは密売所がある廃船を発見、ウルトロン達と戦闘になるが、ワンダの能力によってソー・ロジャース・ロマノフが戦闘不能になり、ハルクもヨハネスブルグで暴走してしまう。(とりあえず)ウルトロンのボディーを破壊したトニーは、宇宙空間に待機させていた人工衛星「ベロニカ」を起動させ、対ハルク用強化アーマーであるMk.44「ハルク・バスター」を装着し、彼の暴走を食い止める。一方で、ワンダはバートンに反撃を受け、ピエトロによって救助された他、ウルトロンも本体をネットワークを通じて逃亡させていた。
ヨハネスブルグに甚大な被害をもたらしたアベンジャーズの活動に、世界中から批判が湧き上がり、アベンジャーズは一旦、バートンの家族が暮らす農場に匿われる。
一方で、セルヴィグと再会したソーは、どこかの洞察にあるノルンの泉(入ることで知識を得られる泉)を訪れ、インフィニティ・ストーンの存在を知る。
ワカンダでアイアンマンに破壊されたボディーから、新しいボディに自分の意識を移したウルトロンは、韓国・ソウルでバナーの友人であるヘレン・チョ博士をロキの杖で洗脳。彼女の人工皮膚細胞テクノロジー・ロキの杖・(奪った)ヴィブラニウムを利用する事で、最強のボディーを作る準備に取り掛かる。その際、ワンダはウルトロンの心を読むことができるようになり、彼の本当の目的が世界の平和ではなく、地球に巨大隕石を衝突させ人類を滅亡させることだと気づく。ピエトロと共にウルトロンから離反した彼女はチョ博士を洗脳から解放する。
ソウルに来たロジャース・ロマノフ・バートンは、ウルトロンのアップロードを阻止しようと交戦。謎の石(マインド・ストーン)が埋め込まれたボディーは奪えたものの、ウルトロンはロマノフを捕虜にして逃走する。
ボディーを確保したトニーは、J.A.R.V.I.S.が生きていた(そして、核ミサイルの発射コードを定期的に変える事で、ウルトロンの手から守っていた。)ことをを明かし、その意識をボディーにアップロードしようと試みるが、ロジャースはそれに激しく反対。仲間割れまで起きるが、インフィニティ・ストーンについて知ったソーが戻り、ムジョルニアを使ってボディーを起動させる。そして、ボディー内の人工肉体はヴィジョンとして誕生する。
ヴィジョンが(パーティーの時にソー以外、誰も持ち上げられなかった)ムジョルニアを持ち上げたことで、メンバーは彼を信用し、和解したワンダとピエトロも戦闘服に着替える。トニーは新型アーマーMk.45とJ.A.R.V.I.S.に代わる、新たな人工知能であるF.R.I.D.A.Y.(フライデー)を起動。アベンジャーズは、ウルトロンとの最終決戦に臨む。