概要
シンフォギアシステムの修復と改造に伴い、エルフナインが持ち出した魔剣ダインスレイフの欠片を使い追加搭載された決戦ブースター。
「抜剣」のコマンドワードで起動し、胸のペンダントを外してかざし、光の剣で装者の胸を貫き禍々しい黒のエフェクトとともに変化する。
ギアのデザインも黒を基調とし、全体的に刺々しいイメージになっている。
「暴走」のメカニズムを解析・応用し、暴走状態のパワーを使いつつも「ニグレド」「アルベド」「ルベド」の三段階のセイフティーをかけ理性を保てるようにしてある。
しかしダインスレイフ自体が「誰もが心の奥に眠らせる闇を増幅し、人為的に暴走状態を引き起こす」能力を持っているため使用者の強い意志がないと暴走状態に飲まれるのみになってしまう。
初装着時に雪音クリスや風鳴翼は自身の心の闇と向かい合う羽目になり、立花響も含めた3人は当初かなりの苦しみを得ながらも意志の力で纏うに至った。
999カウントの制限時間があり、セイフティーの解放段階を上げるごとにカウントの消費が激しくなり、カウントを使い切ると強制的にシンフォギアが解除される。このため、使いどころは選ぶ必要がある。
パヴァリア光明結社の幹部三人が纏う「ラピス・フィロソフィカス」のファウストローブはこれを解除する機能を持つ。さらにゲーム設定だが『XD』に登場するカルマノイズが人間の破壊衝動を増幅する関係上、対カルマノイズにイグナイトモジュールを使用すると暴走する危険性がある。
このようにパワーアップ形態でありながら、何かとアンチ的な要素が多いシステムである。
さらに『AXZ』の最終話では『XDモード』が使用出来ない状況の中、アダム・ヴァイスハウプトを撃破すべく、『S2CAヘキサコンバージョン』を発動させ、ギアの能力を限界まで引き上げた結果、ダインスレイフが償却されてしまった。そのためもう使用できないとされる。
実はしっかり活躍したのは3作目の『GX』くらいであり、シリーズを通じて何かと不遇な扱いをされているシステムであると言える。