藤原秀郷系下河辺氏流長谷川氏の一族のうち、江戸時代に旗本であった以下の3人の通称。
- 長谷川宣雄:火付盗賊改方頭。明和の大火において犯人を捕らえた功績から京都西町奉行に取り立てられた。
- 長谷川宣以:宣雄の長男。父と同じく火付盗賊改方の長を務めた。石川島(現在の中央区佃)に更生施設である人足寄場を設立した事でも知られる。吉原通いなどで財産を使い果たしたり人足寄場設立予算の不足を相場投機で工面したりと素行は良いと言い切れなかったものの的確で人情味のある仕事ぶりから庶民からの評判は良かったとされる。
- 長谷川宣義:宣以の長男。先手弓頭、書家。
一般には「長谷川平蔵」といえば池波正太郎の小説『鬼平犯科帳』の主人公「鬼平」のモデルとなった宣以の事を指す事が多く、pixivでも「鬼平」としての宣以(主に2代目中村吉右衛門が演じたドラマ版およびさいとう・たかをによる漫画版のもの)としての用法で占められている。