概要
森で迷った子供が魔物と化した姿。『ゼルダの伝説 時のオカリナ』以降に登場する。
無邪気でいたずら好きな性格で、普段は森を通りかかる子どもリンクと一緒に笛を吹いて遊びたがったりする。
サリアの友達らしく、サリアの歌を奏でることでリンクとも友達になる。
迷いの森には何人かのスタルキッドが住み着いており、リンクと三人でセッションを申し込まれるシーンもある。本人はあまり強い魔物ではないことを気にしているのか、時のオカリナでは少しは強そうに見えるという理由でドクロのお面を欲しがったりもする。
とここまでなら「ちょっと不思議な森の友達」なのだが、彼らは大人は嫌いなので大人リンクで出会うと敵意むき出しになり、攻撃されてしまう。
コキリ族も大人になったリンクを仲間だと認めてくれず、森の友人を訪れれば攻撃され……と、大人時代の森では非常に切ない思いを味わうことになる。
それでなくとも、大人時代にスタルキッドに出会うには、わらしべイベントである人物の末路と同朋たちの別の一面を見届ける必要があり、大変やるせない。
そもそもの「森に迷い込んだ子供のなれの果て」という設定自体が黒い任天堂のそれであり、姫川漫画版ではこれを描いたエピソードもある。
『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』では仮面の魔力に魅入られたスタルキッドも登場する。寂しがり屋な性格で、チャットやトレイル達と共に行動をしていた。しかし、お面屋から奪ったムジュラの仮面を被った際に意思を乗っ取られてしまい、イタズラの度が過ぎるだけに留まらず、序盤でリンクとエポナが離れ離れになる原因を作ったり彼にデクナッツになる呪いをかけたり、その他にもタルミナ方面の各地で様々な悪事を働くようになる。
このスタルキッドは作中にて『ゼルダの伝説 時のオカリナ』に出てくるスタルキッドと同一人物であることを示唆する発言をする。
『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』でも登場し、迷いの森に踏み込んだリンクを森の聖域へと導いてくれるが、まずは手にしたラッパで延々と呼び出す人形を倒しながらスタルキッドと遊ぶことになる。
小ネタ
- 『ゼルダの伝説 時のオカリナ』版の公式イラストでは唇だったが、『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』では嘴のようになっている。
- 大人時代に襲ってきたスタルキッドを返り討ちにして始末すると200ルピーが手に入る。
- 子供がコキリの森へ入った場合はスタルキッドになるが、大人がコキリの森へ入った場合はスタルフォスになってしまう。スタルキッドの場合はまだしも人格を持っていられるが、スタルフォスの場合は……
- 「あまり強そうに見えない」などと言ってはいるが、実は倒そうとするとかなり強い。体力が高いうえに、弓矢などの飛び道具を受けるととんぼ返りをして消えてしまう。そのため剣による接近戦を挑まねばならないが、スタルキッドが使う笛を用いた吹き矢攻撃が、弾が小さくて見にくいうえに時折盾を構えていてもダメージになるなど厄介。スタルキッド自身歩き回るので、足の遅い大人リンクでは距離を詰めにくく、しかも時間が経過するとやはり消える……と大変手ごわく、少なくともそこらのザコモンスターよりははるかに強い魔物である。
- それでなくても子供時代の「友達」を手に掛けるようなものなので……
- スマブラ3DS/WiiUではムジュラの仮面を被りながらアシストフィギュアとして登場する。
- ゼルダ無双で、こどもリンクの技で登場しているが、3DS版でプレイヤーキャラとして参戦。連動でWiiU版でも使用可。ムジュラの仮面をかぶった状態で、チャットやトレイルとともに恐ろしいほどの殲滅力を誇る。