丹下段平
たんげだんぺい
あしたのジョーに登場する人物。主人公・矢吹丈にボクシングをたたき込んだトレーナーである。
概要
『あしたのジョー』の主人公・矢吹丈にボクシングを教え込んだトレーナー。
ハゲ頭に出っ歯、左目の眼帯、眉間と頬には傷があるというインパクトのあり過ぎる風貌が目を引くが、人間味溢れる熱い人柄ゆえか、読者にとっては忘れがたい存在となっている。
かつては強豪の若手ボクサーだったが、左目の怪我が原因で引退。ボクシングジムの会長に転身するも、昔気質の頑固な性格のため所属選手には次々逃げられ、ジムも多額の借金を抱えた末に解散に追い込まれてしまい、日雇いの土木作業で稼いだ一握りの金を酒につぎ込み飲んだくれる日々を送っていた。
そんなある時、偶然ドヤ街で出会ったジョーの天性の才能を見抜き、しつこくボクシングの道に勧誘した。当初はジョーも鬱陶しがっていたが、その一途なまでの思いにほだされボクサーの道を歩むことを決意した。そういう意味では彼こそがジョーの運命を決めたのである。
トレーナーであると同時にジョーのセコンドも務めており、セコンド時のジョーへのかけ声
「立て、立つんだジョー!!」
はことに有名である。
引退しても強さは引けを取っておらず、立てこもり事件を起こしたジョーを打ち据え鑑別所に引き渡したり、スウェーの練習中にジョーを失神させたりしている。