喫煙は20歳以上になってからにしましょう。
喫煙が及ぼす健康上の害
煙草の煙には300種以上とも言われる化学物質が含まれており、アセトンや一酸化炭素、ヒ素、トルエンなどという害をおよぼす物質、発がん性物質が多い。
またビタミンCを破壊する作用があり、このため肌のコラーゲンの生成が阻害されて肌が荒れがちになり、「スモーカーズフェイス」と呼ばれる老け顔になる。
煙草に含まれる物質のうちニコチンは依存性が強く、これがなかなか禁煙を成功させられない原因である。
また、血管の収縮作用をもち血行が悪くなり、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクを上げるほか、妊娠中だと胎児に酸素が十分いかず、早期胎盤剥離などの母子とも命に関わるトラブルや、子供に障害が発生するリスクを上げることもある。
一酸化炭素は赤血球のヘモグロビンと結びつきやすく、早い話が酸欠状態を作り出しているようなものである。
体が未熟な子供は当然その害が大きい。
未成年の喫煙規制
日本では未成年者喫煙禁止法により、20歳未満の喫煙が禁止されている。禁止されていると言っても、当人に対する罰則はタバコと関連する器具を没収されるだけだが、
- 喫煙を知りつつも制止しなかった保護者に対して1万円未満の科料
- 相手が未成年と知りつつもタバコを販売した者に対して50万円以下の罰金
以上が課される。
また学校などの規則でも禁止されており、喫煙が発覚すると退学・停学などの社会的リスクも大きく、未成年のタレントだと解雇された事例もある。
諸外国では年齢制限がバラバラで、アメリカは州ごとに異なり概ね18〜21歳くらいまでが基準である。
フランスでは法的な制限はないが、学校の校則で16歳未満は認められないことが多い。
インドネシアでは制限がまったくないため、2歳児の喫煙動画が世界的な問題になったことがある。