通称「歯医者のドリル」。例の甲高い「チュイーン」音の正体である。
ちなみに一般的なドリルとは違い、正確には「ダイヤモンド粒子が付いたヤスリ」に近い。歯はダイヤモンドの次に硬度があるのでダイヤモンドで虫歯を削るのである。その為メイン画像のドリルは厳密には間違い。
近いものとしてはホビー分野で特にモデラーがよく使うリューターみたいなものである。
名前の通り、エアー(圧縮空気)によってタービン(風車)を回す事で動作する。
多くの人が、モーター(電気によって)で回っていると思っているが、間違いである。
通常、歯科ユニットに
「エンジン」・・・回転数は落ちるがトルク(削る力)が優る
と共に設置されている。
何故空気で駆動するのか
1.電気的に絶縁を保つ・・・医用接地の観点から治療中のマクロショック事故を防ぐため保護接地及び等電位接地が義務付けられている事が多く、その絶縁策として。
2.排気による飛散防止・・・ポイント(ドリル先端)周辺に排気を利用したエアカーテンを形成する事により削りカスの飛散を抑える目的がある。
他にも有ると思いますが、詳しくは専門書をご覧下さい。(間違っている可能性も<が>高いです)
あまり知られていない事
実はこのエアタービン、削る際に浄水器を介した細かい霧状の水も噴出させている。これは摩擦熱が口の中のたんぱくの変性を防ぐため冷却なのである。