ゴドー
ごどー
曖昧さ回避
- 逆転裁判シリーズの登場人物。本項で説明。
- ベルセルクの登場人物。→ゴドー(ベルセルク)
概要
CV:神谷英樹(「3」本編)/小山力也(ドラマCD)/平田広明(TVアニメ版)
『逆転裁判3』に登場。
白い髪と赤く発光するバイザーが入った仮面が特徴の検事。
ハードボイルドな性格で、本名・年齢・経歴が一切不明という謎の検事。怪人☆仮面マスクの事件で初めて検事席に立ったため新人であるはずなのだが、ベテラン検事のように裁判の流れを計算している。
何故か初対面の筈の成歩堂龍一に対し一方的に敵対的な態度を見せ、彼を「まるほどう」と呼ぶ。成歩堂に対する執念は並々ならぬものがあり、彼と戦うために地獄からの戻ってきたと言うほど。
かつての御剣怜侍や狩魔冥とは異なり、有罪を得ることよりも「真実」を暴くことを目的としているため、非合法な手段を使わずに立証を行う。また相手が例え極道であろうが全く動じる事がなく、逆に黙らせる程の圧倒的な威圧感を持つ。その動じることのない態度は成歩堂が思わず「かっこいい」と思ってしまうほど。
コーヒーを何より好み、審理中にもよく飲んでいる。
また、「そいつがオレのルールだぜ」と俺ルールを多く持っており、そのルールのひとつとして裁判中に飲むコーヒーは17杯までと決めている(裁判長には胃に穴が開くと言われている)。
またコーヒーに例えた分かりにくい比喩もよく用いる。
裁判中のリアクションでもコーヒーを用い、香りを嗅いだり呷ったり吹き出したり、コーヒーが入ったままのカップを成歩堂に投げ付けることもある。
独自に何種類もの「ゴドーブレンド」を開発している。
ブラック派のようだが、綾里春美にカフェオレをあげたこともあり、彼女からは「オジサマ」と呼ばれている。
テーマ曲は「珈琲は闇色の香り」。
真実
※注意!この下の記載内容にはゲームの重大なネタバレが含まれます
本名は「神乃木荘龍」。星影事務所に所属する弁護士で、綾里千尋の先輩であった。後輩の千尋のことを普段は「コネコちゃん」と呼び可愛がっており、千尋にとっても彼は憧れにして目標の弁護士であった。
また星影曰く二人は恋人同士であり、ゴドー自身も「チヒロを愛していた」と彼女への想いを語っている。
神乃木が教えた「発想の逆転」「弁護士はピンチの時こそふてぶてしく笑うもの」という信条は、後に千尋と成歩堂へと継がれていった。
千尋とともにある裁判の真実を探っていたところ、美柳ちなみと二人きりで話を聞く機会を得たのだが、その際ちなみにコーヒーに毒を盛られ、昏睡状態に陥った。
奇跡的に一命は取り留めたものの、白髪となり身体の様々な機能がボロボロとなった。
仮面みたいな巨大なマスクを付けなければ目が見えず、また付けていたとしても赤色が見えない(正確には白地の赤)。ゴドー本人もこの特徴的な仮面を「醜いシロモノ」と呼び嫌っている。
そして5年間の昏睡状態から目覚めた時、彼に突きつけられたのは、最愛の女性である千尋の死という絶望であった。
自身の仇である美柳ちなみも千尋によって過去の罪を暴かれ死刑を宣告されており、愛した女も憎んだ女も失い、眠っている間に生きる目的を全て失った神乃木は、せめてもの償いとして千尋の妹である綾里真宵を守ることを己に誓った。
そして獄中の綾里キミ子の監視と、成歩堂を試すという目的のために、弁護士「神乃木荘龍」という名を捨て、検事「ゴドー」となった。
成歩堂を恨み敵意を向けていた理由は、成歩堂が知らなかったとはいえ美柳ちなみに手を貸し、千尋の一番傍にいながら彼女を守れず、更に彼女の後継者を気取っていたからである。成歩堂は千尋が過去に関わった事件を見直した後、ゴドーが自分にむける感情には怒りと悲しみがある事を感じ、彼の正体に気付く。
最終的にゴドーは真実を追究するその姿に亡き千尋を重ねて成歩堂を認め、本当に許せなかったのは千尋を守れなかった自分自身であると自覚。
満足しきった彼は傷口から赤い血を流す。昏睡の影響から赤が見えなくなったゴドーの世界において、その血は涙のようであった。
「‥‥おぼえておくといい、おじょうちゃん。
オトコが泣くのは‥‥すべてを終えたときだけ、だぜ。」
成歩堂を認めたゴドーはもう「まるほどう」と呼ぶことも無くなり、「成歩堂龍一」という本名で呼ぶように変わっていた。
本名は「神乃木荘龍」であるが、登録タグは「ゴドー」の方が多く用いられている。
昏睡前の状態(黒髪時)に「神乃木荘龍」タグを、昏睡後の状態(白髪時)に「ゴドー」タグを、というように使い分けがされている場合も多い。