概要
アニメ版CV:野田順子/反町版ドラマ:中村愛美/AKIRA版ドラマ:川口春奈
主人公鬼塚英吉が担任を務めることになった3年4組の生徒。今作のキーパーソン。
表面上は優等生であり、父親は銀行の重役を務めるなど、家庭的にも恵まれている。
しかし、腹の底では教師という存在を心底憎んでおり、4組名物の「担任いじめ」の主犯格。
今まで幾人もの担任教師にすさまじい嫌がらせを仕掛け、退職・自殺・精神崩壊に追い込んできた。
鬼塚が赴任してからも主に当初は男子達に任せる形でいやがらせを行う。
しかし、異様なタフさを持つ鬼塚には一切が通用せず、クラスメイトがどんどん彼を慕うようになっていき村井、藤吉、草野の3人が鬼塚の味方についたのを機に雅は、焦りからその行動をどんどん過激化させていくようになり、次第には野村朋子や藤吉コージと言った仲が良かったはずのクラスメイトまで利用しては切り捨てることに躊躇いがなくなっていく。
だが、自身が鬼塚を陥れることに成功した時には、神崎麗美の逆鱗に触れてしまい、彼女によって武蔵野HENTAI倶楽部に処女を売られそうになった時には鬼塚に表面上とはいえ謝罪して助けられた。その上で借りを返すために自らの貯金400万円を受け渡した。
原作の方では鬼塚のセクハラやからかいにムキになったり恥じらいを見せたりとそれなりにコミカルな場面や年相応な部分なども描かれている。
一方、アニメ版の方では冷徹さとドライな部分が増していて、美少女コンテスト参加時の休憩時間に自らを心配して声をかけてきた朋子に対して激しく罵倒する、麗美からのお仕置きから鬼塚に救出された後も原作と違い助けられた借りは返さないなどコミカルな部分や年相応な一面はほぼ描かれていない。
その過去
(以下ネタバレ注意)
表面的には円満に見える雅の実家は、実際には父親の浮気により崩壊寸前であった。
家庭内に居場所を失った彼女は、優しく接してくれた男性の担任教師に依存し、思いを寄せるようになっていく。
その思いに気づいた担任は、「教師と生徒の恋愛は許されない」と考え、女友達を「彼女」として紹介することで、雅を遠ざけようとする。
しかし、それは彼女を予想以上に傷つける結果を生み、雅は最後の拠り所と思っていた先生に裏切られたと感じてしまう。
そして、クラスメイトに「教師に暴行された」と嘘の情報を吹き込むことにより、クラス全体に教師への不信感を植え付け、以降赴任してくる担任をことごとく潰してきたのだった。
もっとも、前述の嘘に関しては当初は担任を困らせようと軽い気持ちで行ったものであり、それを鵜呑みにしたクラスメイトの1人が担任に重傷を負わせる騒ぎへと繋がった事で後戻りができなくなって現在に至ったのである。
最終的には鬼塚のクビ覚悟の「課外授業」により家庭問題は解決するが「これまでのケジメを付ける」として屋上から飛び降りて自殺しようとするが、全ての真相を知った鬼塚と雅を助けるために沖縄から戻ってきた石田拓海とクラスメイトからの説得によりようやく雅に心の平穏が訪れたがその結果に納得しなかった渋谷翔が起こした騒ぎのはずみで誤って屋上から転落するが、共に飛び降りた鬼塚と保険が効かなくなったクレスタを犠牲にした内山田によって助けられ一命を取り留め、以降はクラスメイトや鬼塚と完全に和解し本来の素直で明るい性格へと戻っていった。
アニメ版では担任いじめの動機が異なり、親友の横山美月(CV:村井かずさ)が恋人関係にあった担任教師の斉藤昇(CV:伊藤健太郎)に裏切られたことで自殺してしまったことが発端になっている。ただし斉藤自身は美月を裏切るつもりはなかったのだが教育委員会に圧力をかけられてやむを得ず公の場で美月との関係を否定してしまい、雅を始めとした生徒たちは「何があっても美月と戦っていくと宣言したにも関わらず、いざとなったら美月を捨てて逃げた」と受け止められてしまった。
最後は事件を収束するべく自分の代わりに罪を被って逮捕される鬼塚に「ごめんなさい!」と心の底から謝罪した(当の鬼塚は逮捕された数秒後に脱走したが)。