CV:三石琴乃(アニメ版)/喜多村英梨(デジタルコミック版)
演:本田翼(2012年ドラマ版)
概要
受精したがっている19歳の振りをして初登場した、14歳の女子中学生。
物語当初は不登校で、相沢雅の呼びかけに応じて鬼塚を学校から追放するために再び学校に姿を現す。
オッドアイに金髪という特徴的な外見を持つIQ200の天才少女。その才能ゆえに孤立することもあり、小学校の頃の担任の藤森(二流大卒)に高度な勉強を教えられたこともあるが、すぐに手に負えなくなり、彼女に突き離され(この時、彼女は教師としてのプライドからクラスメート全員の前で、麗美の出生の秘密に触れてしまう)、人間不信に陥ってしまう。鬼塚に誤ってドンケツで学校の屋上から突き落とされた際には、生きることを半ば諦めたような顔をしていた(その後、鬼塚とペットボトルの山に助けられた)。鬼塚と他の仲間が仕組んだ八百長に失禁しかけた(半分した?)こともあり、この漫画の他の生徒と同様に、よく体を張った事件(課外授業?)に巻き揉まれている。
学苑においては過去の教師達を授業テロや個人情報の暴露等によって苦しめてきた。しかしそんな天才少女もガンダムシリーズの話題をガンダム3兄弟に振られた時は絶叫をあげるほど理解に苦しんでいた。麗美曰く「言っていることが何一つわからない」。
鬼塚の課外授業によって一度心を開いてからは更生、ちょっとしたイタズラはすることはあっても授業テロはしなくなり、普通の少女らしく振る舞うようになり学校にも毎日登校、様々なことでクラスメイトへの協力や、鬼塚との駆け落ちまで狙ったりしていた。同時に4組のクラスメイトとの関係も以前より改善された。
鬼塚の味方になって以降は雅と険悪な間柄となって距離を置くようになり、修学旅行編では雅が鬼塚を罠に嵌めたと知った際は、怒りのあまりに変態集団を利用して報復を企てたりしたが、小学生の頃は親友であったためか現在も雅に対しては心底から憎み切れてはいない様子。一方で同じく小学生時代からの仲である朋子とは現在も変わらず仲が良く純粋に自分に懐いてくる朋子を可愛がっている(その様は他者から見るとさながら「ご主人様とペット」に近いが)。
鬼塚に対しては本気の域にあり、鬼塚の他の女性に対するセクハラ行為にキレて制裁を加えたり、重体によって心停止に陥り生と死の狭間(もはや死にさしかかった状態)にある時に手首を切って後追い自殺をしようとまでした。
スピンオフである「SHONAN 14 DAYS」では、鬼塚を家に居候させる代わりに生殖行為(子種)を要求して、ラブホテルにあるような回転ベッドまで買っていた。
母親とは二人暮らしで、仕事ばかりに意識を向けており自分に無関心であるため折り合いが悪かった。麗美の失踪事件(ある場所にある雪原に横たわり、凍死しようとした)終結後は事業の失敗で全てを失った母親と和解し、外人の秘書のフリをして彼女の仕事を手伝うなど普通の親子関係になっている。仕事の際には自らの容姿と知能を活かしてスーザンという偽名の外国人の秘書を装っている。
母親も改心してからは娘を無碍に扱わなくなり、担任である鬼塚に対しても麗美が彼と電話してる際に「先生にもお礼かたがたお寿司でも食べましょうって言っといて。いろいろ失礼なコト言っちゃったし」と認識を改めている。
実は麗美は父親というものを知らない。麗美がこの世に生を受けた経緯は「精子バンク」による人工授精で、いわゆる試験管ベビー)の為、その事実をバラされるのを母親が恐れている。
母親は麗美に「誰にも言ってはいけない」として秘密を話し、その秘密を麗美は信頼できる大人だと思った藤森のみに打ち明け、悲劇を招いた。
藤森に言い放ったネタバレでは、フランス語で「あなたの父親は冷蔵庫に入った試験管(藤森の暴言の再現)」と話していて、精子バンクには触れないでいるが、菊地の発言と別のマガジン作品と同時期の有名ヒロインでオチに気付いた読者は多い。
麗美自身は、秘密がバレるのを恐れるというより、信頼できる大人を求めているだけだった。
悪戯好きで、自分よりも頭脳が優れない人間を見下しているように言えるが、実はかなりの寂しがり屋である。
同世代の女子たちとは仲が良く、不思議ちゃんのトロ子が麗美と別の意味の天才肌で、IQが高めの菊地とは気が合うため、同世代の友達には困っていない。
母親が見た目が純粋な日本人で、幼い頃から金髪でオッドアイなため、突然変異のハーフなのだろう。
スピンオフである「SHONAN 14 DAYS」では、訳あって湘南に身を隠している鬼塚の様子を見るため菊池と共にホワイトスワンに訪れる。自身と同じく鬼塚に好意を寄せる藤崎志乃美とも対面。当初は志乃美を挑発する言動を取るが後に志乃美に対して自身もまた鬼塚に振り向いてもらえてないことを話したことで打ち解けている。他にも葛木美姫の要請で菅原桜子の父親を刑務所行きにするために協力したりと活躍シーンも描かれるが、その活躍というのが「バレないよう大量の偽札を作り、その罪を桜子の父親にうまく擦りつけて10年は刑務所から出所できなくする」という相当えげつない物だが。まあこうでもしなければ桜子の父親は短期間で出所して(本人も「これぐらいの罪ならすぐ出てこれんだよ」と当初は開き直っていた)また同じことを繰り返すことが目に見えていたのでやむを得ないのだが…。
このように、「敵に回したら恐ろしいが、味方につけたら頼もしいキャラクター」の典型と言える。同時に本作の女性キャラの中では比較的高い人気を持つと思われる人物。